リコーイメージングは11月10日、スタンダードクラスのデジタル一眼レフカメラ「PENTAX KF」を発表した。防塵/防滴構造を備え、アウトドアでの利用に適したカメラとした。ボディ単体モデルに加え、標準ズームレンズ「smc PENTAX-DA L 18-55mmF3.5-5.6AL WR」が付属する18-55WRキットを用意。
価格はオープン。ボディ単体モデルの直販価格は119,800円。カラーバリエーションはブラック、クリスタルブルー、クリスタルホワイトの3色で、クリスタルブルーとクリスタルホワイトは700台限定。18-55WRキットはブラックのみで、直販価格は139,800円。発売は11月25日。クリスタルブルーとクリスタルホワイトは、リコーイメージングストアをはじめとする公式ECショップと、PENTAXクラブハウス限定の販売となる。
2016年発売の「K-70」のマイナーチェンジモデル。ボディ100カ所にシーリングを施した防塵/防滴構造に加え、-10度までの動作を保証する耐寒性能を装備。天候に左右されることなく撮影を続けられるよう設計した。イメージセンサーは有効約2,424万画素で、アクセラレーターユニットと高速画像処理エンジン「PRIME MII」との組み合わせにより、各感度でのノイズを抑制する。
ファインダー部は、視野率約100%のガラスペンタプリズムの光学ファインダー。ファインダー倍率は約0.95倍で、明るく広い視野で撮影をこなせる。手ブレ補正機構「SR」はボディ内に内蔵。シャッタースピード換算で4.5段分相当の補正効果が得られる。この機構を利用することで、動体補正機能を備えた超解像技術「リアル・レゾリューション・システム」、ローパスフィルターと同様のモアレ軽減効果の「ローパスセレクター」、「自動水平補正」、別売りのGPSユニット「O-GPS2」と組み合わせて簡易天体撮影を行える「アストロトレーサー」などの機能を活用できる。
モニターは、角度を自由に調整できるバリアングル仕様。ハイアングル、ローアングル、夜空の星を見上げての撮影などでも画面が見やすい。サイズは3インチで約103.7万ドットと高精細だ。液晶パネルと保護カバーの間に特殊樹脂を充填した「エアギャップレス」構造のため、光の乱反射も抑える。
AF機能は、合焦精度に優れるコントラストAFと、位相差検出素子をイメージセンサー面に配置して高速AFを行う像面位相差AFのハイブリッドAF方式。高精度なAFを行う「SAFOX X」システムでは、11の測距点の内中央部9点にクロスセンサーを採用している。
カスタムイメージ機能では、撮影者の意図や撮影シーンにあわせて画像仕上げを選択可能。60~70年代のカラー写真の風合いにも似た「里び(SATOBI)」、映画のワンシーンのような重厚な表現の「銀残し」、幻想的で独特な色合いに変化した「クロスプロセス」など、全14種類を収録する。同社の「Limited レンズ」シリーズとの特定の組み合わせで利用できる「カスタムイメージSpecial Edition」にも対応する。
記録メディアにはSDメモリーカード(UHS-1対応)を使用し、動画撮影機能は1,920×1,080ドット/60iまで。GN12のポップアップ式フラッシュを内蔵する。電源にはリチウムイオンバッテリー「D-LI109」で、撮影可能枚数は約460枚(フラッシュ発光なし)。ワイヤレス機能はIEEE802.11b/g/nに対応。本体サイズは約W125.5×D93×H74mm、重さは約684g(バッテリー、SDメモリーカード含む)。