Apple IDといえば、iCloudやApp Store、Apple TVといったアップルが提供するオンラインサービスを利用するためのアカウント。AirDropなどApple IDでのサインインが必要な機能も多いため、iPhoneを使う人には事実上不可欠の存在です。
そのApple IDは、1人で複数のアカウントを持つことができます。Apple IDにはApple Musicなどのサブスクリプション契約やアプリの購入履歴といった情報がヒモ付けられることから、基本的には「1人につき1アカウント」が推奨されますが、複数作成することは禁止されていません。
セカンダリApple IDとは、メインで使用するApple ID(プライマリ)の控えとして利用されるアカウントです。具体的には、iCloudメールやAirDropはプライマリApple IDで運用し、App StoreやApple MusicにはセカンダリApple IDを使う、などと機能/サービスによって明確に使いわけたいときに利用されます。
iPhoneでは、Appleが運営するオンラインサービスはiCloudのものとは異なるApple IDでサインインできます。複数のiPhone/iPadを所有しているとき、端末ごとにiCloudメールのアドレスを分けたいけれどアプリの購入情報は一元化したいという場合には、App StoreにサインインするアカウントにはセカンダリApple IDを使えばいいのです。
ほかにも、自分が使うアプリはファミリー共有で使用するアカウントと分けたい、サブスクリプションの共有は別のアカウントで行いたい、といった場面ではセカンダリApple IDが役立ちます。うまく活用しましょう。