ヤマハ発動機は11月9日、電動アシスト自転車「PAS(パス)」30周年を記念して、20型子ども乗せ電動アシスト自転車「PAS Babby un SP coord.30周年限定モデル」を発表した。発売日は2023年2月14日。価格は193,600円。カラーはマットディープレイクグリーン。

  • PAS Babby un SP coord.30周年限定モデル/マットディープレイクグリーン

PASは、ペダルを漕ぐ力をモーターで補助する、運転免許証が要らない自転車として世界で初めて認可された電動アシスト自転車。1993年11月に神奈川・静岡・兵庫の3県で「ヤマハパス(PAS)」として限定販売し、その後、1994年4月から全国販売を開始した。2023年で発売30周年を迎える。2022年9月には、重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)に登録された。

  • 1989年に制作した先行開発試作車

30周年限定モデルは、2023年1月31日に発売する「PAS Babby un SP coord.」をベースとし、メインフレームに「30」の記念エンブレムを施した。

  • メインフレームに30のロゴを刻む

リヤチャイルドシートに装着する、晴雨兼用のレインカバー、クッションが付属。シートへ着脱しやすいほか、レインカバーを付けたままチャイルドシートを折りたためる。クッションはリバーシブルで、夏に通気性が高い立体3Dメッシュ面、冬に保温性の高い起毛生地面といったように使い分けることで、1年を通して役立つ。

  • 同梱するレインカバー。晴れの日にはサンシェードとしても活躍する

  • リバーシブルのクッション

ベースとなったPAS Babby un SP coord.は、軽量でコンパクトな車体や、PASシリーズ最上位のアシスト力による優れた登坂性能、状況に合わせて自動でアシスト力を制御する「スマートパワーアシスト」などを搭載。後部には幼児の頭部を270度包み込むリヤチャイルドシートを配置する。

このほか、感覚的に操作できる新設計の操作パネル「スマートクロックスイッチ」も特徴。時計や各種ステータス表示のほか、走行モード切り替えボタン、ライトボタン、機能表示切り替えボタン付きで、従来から時計表示を大きくしたほか、走行モード切り替えボタンのサイズ調整、バッテリー残量通知の改善などを行った。主な仕様は以下の通り。

  • 本体サイズ:全長1,785mm/全幅580mm
  • サドル高:740~865mm
  • 適応身長目安:144cm以上(幼児2人同乗時は149cm以上)
  • 重さ:32.7kg
  • 一充電あたりの走行距離:強モード51km/スマートパワーモード58km/オートエコモード75km
  • 充電時間:約4時間(容量15.4Ah)
  • 変速方式:後輪ハブ、内装3段