積水ハウスは11月8日、住生活研究所が実施した「夫婦の暮らしに関する調査(2022年)」の結果を発表した。調査は8月19日〜22日、全国の20代〜60代の既婚男女573人を対象に行われたもの。
まず、配偶者・パートナーと普段どのように寝ているか聞いたところ、「同じ部屋で一つの寝具で寝る」という人は若いほど多く、20代前半では56.1%と半数以上という結果となった。
一方で、55歳以降の世代では、「別々の部屋で寝る」の回答が半数以上で、60代後半では62.7%となっている。別々に寝るようになったきっかけについては、「相手のいびきや寝言などがうるさいから」が29.6%で最多に。
また、別々で寝ている人のうち16.3%が「同じ寝室で寝たい」と回答している。同じ寝室で寝たい理由については、「夫婦だから」「特に離れる理由がないから」がそれぞれ34.4%で最も多かった。
次に、家事について、夫婦の担当を聞いたところ、料理や買い物、洗濯、掃除といった衣食住に関わる家事は主に妻が行っている家庭が多く見られたが、コロナ禍では多くの項目において夫の担当が増加している事も分かった。
コロナ禍前後での家事分担の変化について尋ねると、全体の4人に1人ほどが変化があると回答した。特に、在宅勤務が増加している家庭では変化の割合が大きく4割以上で、そのうち63.9%が「夫の分担が増え、妻の分担が減った」という結果となっている。
家事分担の割合を片働きと共働き別では、片働き世帯の現在の家事分担は「8〜9割妻が担当」が45.6%と半数近くを占め、次いで「6〜7割妻が担当」が23.9%となっている。一方で、共働き世帯でも「8〜9割妻が担当」が最多だったものの33.3%にとどまっている。次いで多かったのは「半分ずつ担当」で28.8%。
最後に、1人の時間をある程度確保している、または欲しいか尋ねてみた。すると、54.6%が「はい」と回答。夫婦それぞれの時間やプライバシーが確保されていると思うかについては「あてはまる」「ややあてはまる」が合わせて61.4%となっているが、夫婦の仲が良いと認識している層では74.6%であった。