JR九州は9日、特急「有明」をイメージした日帰りツアー「783系ハイパーサルーンで行くリバイバル特急『有明』の旅」を12月10日に実施すると発表した。博多駅発・吉塚駅着で運行され、八代駅や水前寺駅にも立ち寄る行程となっている。

  • 特急「有明」として運行していた当時の783系「ハイパーサルーン」イメージ(JR九州提供)

特急「有明」は1950年に準急列車としてデビュー。1967年に特急列車へ格上げされ、門司港駅から西鹿児島(現・鹿児島中央)駅までの区間で運行された。1975年の山陽新幹線博多開業時から、おもに博多~熊本・西鹿児島間を結ぶ特急列車として活躍。JR九州発足後、JRグループ初の新型特急車両となる783系が1988年に営業運転を開始し、「ハイパーサルーン」の愛称で親しまれた。

1990年代以降、787系の特急「つばめ」が登場し、後に九州新幹線も開業したことから、特急「有明」は運行区間を縮小。使用車両も783系から787系に変更され、2021年3月12日をもって運行を終了した。

12月10日に行われる日帰りツアーでは、4両編成の783系を専用の貸切列車として使用し、特別にリバイバル運行を実施。博多駅から八代駅へ走行した後、八代駅から熊本駅を経て水前寺駅へ向かう。水前寺駅で折り返し、吉塚駅まで運行を予定している。当時をイメージした車内放送を行うほか、運行当時を思い出してもらえるような展示物も車内に展示。ツアーオリジナルの記念乗車証(1人1部 / 幼児除く)が参加者に進呈される。

  • 今回のツアーで運行される783系のイメージ(JR九州提供)

旅行代金はグリーン席(2名席1名利用)3万9,000円、グリーン席(1名席1名利用)3万4,000円、普通席(2名席1名利用)2万8,000円、普通席(2名席2名利用・2名申込みの限定シート)1人1万8,000円。11月10日9時30分から、インターネット予約限定商品(STORES予約)にて受付販売を開始する。