JR東日本は11月8日、QRコードを利用する新たな乗車サービスを2024年度以降に順次開始すると発表した。
同社は2027年度までの経営計画の中で、ポストコロナの非接触ニーズへの対応やSDGsの観点から、きっぷのチケットレス化推進を打ち出している。首都圏のSuicaエリアではすでに約95%の乗客が交通系ICカードを利用しているが(2021年度時点)、Suicaエリア外あるいはSuicaを持っていない利用者に対する新たなチケットレス化の手段を拡充する。
まずは、オンライン予約サービス「えきねっと」で乗車券類を予約・購入する際に「QR乗車」の選択肢を加える。チケット購入後はスマートフォンのえきねっとアプリでQRコードを表示し、今後順次導入されるQRコード対応自動改札機にかざせば乗車できるようになる。また、アプリ上の操作で利用開始/終了の処理ができる機能を用意することで、自動改札機を設置しない駅・路線にも対応できるよう検討している。
サービス提供区間は、BRTを除くJR東日本エリアの在来線・新幹線全線。2024年度下期に東北エリアでスタートし、対応エリアを順次拡大していく。なお、同社は2022年12月から老朽化した自動改札機の置き換えを予定しており、このタイミングでQRリーダー搭載機の事前配備が始まる。