ライオン商事は11月8日「いい歯の日」に、全てのワンちゃんが歯みがきできることを目指した「ペットの歯みがき習慣化プロジェクト」の新アクションを発表した。
同社は、歯の健康を通してペットと飼い主の豊かな暮らしを願う「PETKISS」ブランドを展開。2022年6月から開始した本プロジェクトでは、習慣化できていないペットオーナーに向けて、「できない理由別飼い主診断」を開始し、できない理由に合わせた歯みがきヒントを紹介している。
本発表会見では、今後のビジネス戦略や新アクションの概要について紹介された。
■社名変更の狙いとは
同社は、2023年1月1日よりライオンペットへ社名変更を予定している。冒頭に登壇した代表取締役社長 川島元樹氏は、「ペットが快適に暮らせる商品を作り、ペットが幸せに生きていける社会づくりを目指していく」という強い思いから、社名変更をする運びになったと説明。
また、デンタルガイドライン(世界小動物獣医師会)によると、2歳までの猫の約70%、犬の約80%が何らかの歯周病を持っているという。一方、同社調べによると、週1回以上、歯みがきを行っているペットオーナーは猫が14%、犬が30%と実施率が低いことが明らかに。こうした背景から、同社では人と同じようにペットにも歯みがきの習慣化を根付かせるため、今回の新アクションを表明した。
さらに、保護猫支援を目的に行う「Love Cat, Love Earth, さくらプロジェクト」や環境問題についても説明。同社では、ペットが快適に暮らすこと、幸せに過ごせる社会づくりを「ペット第一主義」とし、活動を邁進していくという。
■「ペットの歯みがき習慣化プロジェクト」の新アクション
続いて、事業推進部 蛯原明子氏が登壇。展示会やイベントでは「ペットに歯みがきは必要ですか?」という声も多いそうで、こうした声がなくなることを目指していくと蛯原氏は話す。
新アクションの「#犬の歯みがき始めます宣言」と「犬の歯みがきアンバサダープログラム」では、歯みがきセミナーへの参加やスターターキットの提供、歯みがきに挑戦する様子を投稿するといったSNS活用など、獣医師の継続的サポートを受けながら習慣化を目指していくそう。
発表会の後半では、ペットの飼育経験あるタレントの南明奈さんと、よゐこ・濱口優さん夫婦がゲストとして登場。さらに柴犬・ななちゃんと同社所属の獣医師である遠山洋美氏も登場し、おやつ選び対決やクイズなどが行われた。
実施したクイズは4問。「犬の歯みがきはいつから必要か?」という質問に対して、遠山獣医は「社会化期といわれる頃から始めるのが良いです。わんちゃんは人間に比べて歯垢が歯石に変わるスピードが5倍も早いため、小さい頃からの歯みがき習慣が大切」と解説。さらに、「ペットの歯みがきで心掛けた方が良いことは?」という質問に対しては、「歯みがきの時にご褒美のおやつを上手に使ったり、笑顔でたくさん褒めてあげるなど、無理をさせないことが大切です」と解説した。
最後に、遠山獣医と柴犬・ななちゃんにより、理想の歯みがき方法を実演。まず、歯ブラシはペングリップで持ち、斜め45度で歯と歯茎の境目の溝にあてる。あてた歯ブラシを細かく横に動かしていく。わんちゃんは主に奥歯で食べ物を食べるそうで、「奥歯はしっかり磨いて、磨いたあとはたくさん褒めてください」と遠山獣医。また、歯みがきは毎日が望ましいが、3日に1度でも良いので習慣化していくことが大切と説明した。