リクルートは10月31日、調査研究機関「ジョブズリサーチセンター」が8月23日〜26日の期間に実施した「2022年10月社会保険適用拡大に関する調査」の結果を発表した。調査は、従業員数500人以下の企業でアルバイト・パートとして働いており、かつ国民年金の第1号もしくは第3号被保険者である全国20〜59歳の女性1,113人を対象に行われたもの。
まず、実際の勤務時間と理想の勤務時間を尋ねたところ、理想の勤務時間の方が長い(もっと長い時間働きたい)人は全体の約3割であった。
そのうち、社会保険の加入意向については約2割が「加入しないよう、所定労働時間を短縮する」と回答。その理由で最も多かったのは、「手取りが減るから」であった。もっと働きたい人の中でも、53.5%が「分からない・検討中」と回答している。
勤務先に求める説明内容については、「将来もらえる年金が増えること」「医療保険が充実すること」が全体の2割前後となっており、加入メリットへは関心が高いとは言えないという。勤務先から説明を受けた人のうち42.7%が「手取りが減らない労働時間数」を求めているのに対し、実際説明を受けたのは23.8%であった。
社会保険加入の主な影響3点について聞いたところ、国民年金1号・3号ともに、それぞれの影響について約半数が「知らない」と回答した。
社会保険への加入は保険料負担が増えるものの、将来もらえる年金が増加し医療保険が充実するなど保険料を払うだけのメリットも存在するという。また、1号の場合は社会保険に加入することで保険料負担は軽くなる可能性があるが、その事実を知らない・誤解している可能性が高い人が、多数いることが明らかになったとしている。