アサヒユウアスと青森県伝統工芸品「津軽びいどろ」のサステナビリティ事業の取り組みで、アップサイクルしたハンドメイドタンブラーを10月27日より販売開始した。

ガラス食器の製造販売を行う石塚硝子連結グループ子会社の北洋硝子が作り上げる青森県伝統工芸品「津軽びいどろ」は、アサヒグループホールディングス傘下で新たなサステナビリティ事業を展開するアサヒユウアスが推進する「UPCYCLE B」プロジェクト(※2)の共創の取り組みで、飲食店で割れたり不要になったタンブラーやジョッキをハンドメイドタンブラーにアップサイクルし、「UPCYCLE B タンブラー 津軽びいどろ」として10月27日から順次販売している。

飲食店で不要になったジョッキやタンブラーを再度タンブラーとして製品化することは、日本で初めての取り組み。一度市場に出荷されたガラスを回収し、再溶融して成形することは難しいとされていたが、アサヒユウアスから同社へ相談を受けグループ会社であり高度なガラス成形技術を持つ北洋硝子を紹介し、今回の共創が実現したという。

この取り組みにより廃棄物の削減・環境負荷低減を実現し、同時に伝統工芸技術を活かし付加価値のある商品として販売することで地域産業活性化に貢献するとのこと。将来的には、ガラス食器のアップサイクル技術を水平展開することを目指す。

初回生産分として、アサヒグループの直営店で破損等により不要となった300kgのジョッキをアサヒユウアスが回収し、北洋硝子で粉砕・溶融、職人による「スピン成形」と呼ばれる金型を回した遠心力でガラスを形づくる技法で仕上げている。「津軽びいどろ」の魅力である手仕事ならではの温もりや風合いが感じられるタンブラーとなっている。

初回生産分は約400個で、アサヒユウアスのECサイト「アサヒユウアスモール」とアサヒグループの直営店「TOKYO 隅田川ブルーイング」、「アサヒ スカイルーム」、北洋硝子の「津軽びいどろオンラインショップ」、「青森直営ショップ」で順次販売する。販売価格は2,750円。