女優の松嶋菜々子が、嵐・松本潤が主演を務める2023年のNHK大河ドラマ『どうする家康』に出演することが7日、発表された。『利家とまつ~加賀百万石物語』(2002年)以来21年ぶり2度目の大河ドラマ出演で、於大の方(おだいのかた)役を演じる。
第62作大河ドラマとなる本作は、脚本家・古沢良太氏が、新たな視点で、誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を描く物語。松本が徳川家康を演じる。
松嶋が演じる於大の方は、乱世の厳しさを教えた戦国の母。わずか15歳で竹千代(家康)を産み、その3年後に突然、実家の水野家が松平家と敵対関係になったために離縁され、竹千代と生き別れることに。数ある困難にもめげず、乱世をたくましく生き抜き、天下人となる家康を支えた母だ。
松嶋のコメントは以下の通り。
――役柄説明を読んで、また実際に演じてみて、於大の方の印象はいかがですか?『どうする家康』出演への意気込みも含めてお願いいたします。
母、華陽院の慈悲深さ聡明さを受け継いだ於大は安寧の世を夢見、世相を見て子育てをする逞しく力強い女性だったと思います。その於大という偉大なお方の役をいただけたこと、有り難くうれしく思います。
――「利家とまつ~加賀百万石物語~」に出演された際、印象に残っていることはありますか?
「利家とまつ」では、プロデューサーから、支え合う夫婦の物語を作りたいとお話しがありました。舞台は戦国時代ですが、戦乱の世の夫婦愛という視点がとても新鮮に感じたことを覚えています。お互いを支え合う夫婦関係、やりとりはユーモアもあり気持ちも入りやすく、台本にはまつの魅力が最大限に描かれていました。利家役の唐沢さんは、いつも明るく冗談を言いながら現場を盛り上げてくださいました。
――古沢良太さんお作品へのご出演は初めてでしょうか。古沢作品の印象や期待、『どうする家康』に関して楽しみにしていることをお伺いしたいです。
古沢さんの作品は初参加になります。これまで多くの話題作を書かれてきた古沢さんから於大を松嶋にと言っていただけたことはとても光栄でした。和気あいあいとした家族像がユーモアたっぷりに描かれているので、於大の役作りはとても楽しいです。ご期待に添えるようしっかりとお役目を務めて参りたいと思います。
――主演であり、息子役の徳川家康役・松本潤さんとの過去の共演エピソードや、今回、大河でご一緒してみてのご感想、あるいは松本さんへのメッセージをお願いいたします。また、その他にもご共演を楽しみにしている方がいらっしゃいましたら教えてください。
松本潤さんとは何作目かの共演です。今までの関係は姉、上司、隣人、そして今回は母。更に素の松本くんと、様々な角度からで関わらせていただきました。それぞれに違う顔を見せてくれて、どの作品にも真摯に向き合い冷静に状況を見渡す姿にはいつも感心させられます。今回の作品でも共に成長できることをうれしく思います。朝ドラ「なつぞら」でご一緒だった、音尾琢真さん、山田裕貴さんとはこんなにも早くお会い出来たので現場が楽しみです。