米Twitterが11月5日(現地時間)に提供を開始したiOSアプリのアップデート(バージョン9.34.3)によって、同社が新オーナーのイーロン・マスク氏の方針に従って提供準備を進めている新しい「Twitter Blue」の概要が明らかになった。月額7.99ドルに値上げし、青いチェックマークの提供やより長い動画のアップロードなど特典や機能を充実させる。

Twitter Blueは2021年6月に開始したTwitterの月額有料制サブスクリプションサービスで、現在米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドで提供されている。契約すると、「ツイートの取り消し」「ブックマークフォルダ」「カスタムアプリアイコン」「ナビゲーションのカスタマイズ」「リーダー」「話題の記事」といった機能や、一般公開前の最新機能への早期アクセスを利用できる。

iOSアプリのバージョン9.34.3アップデートの説明によると、新しいTwitter Blueは月額7.99ドル(現在は月額4.99ドル)。そして「青いチェックマーク」を取得できる。

新しいTwitter Blueはまだ正式発表前であるためサービス内容の詳細は不明だが、マスク氏がTwitterの買収を完了した直後に、同氏が青バッジを含むTwitter Blueを月額20ドルで提供することを検討していると報じられ大きな議論が広がった。月額7.99ドルは現在の料金(月額4.99ドル)に近い。だが、「今すぐ申し込むと、Twitter Blueを7.99ドル/月で利用できます」という導入期間を過ぎた後の値上げの可能性を思わせる説明になっている。

青いチェックマークは現在、アカウントが本人によるものである認証バッジとして提供されている。認証バッジについて、マスク氏は「あまりに多くの旧い"認証"チェックマークが発行されていて、しばしば独断的に配られたため、現実には検証されていない。Google検索すればすぐにいくつでも買うことができる。決済システムとApple/Androidに便乗した方が検証を確実にするためにはるかに良い方法だ」とツイートした。新しいTwitter Blueで提供される青バッジは、著名人や政治家、企業などが本物であるかどうかより、アカウントの信頼性やボット対策をより重視した仕組みになる可能性がある。

さらに以下のような機能や特典の提供を予定している。

  • 広告表示数が半分に、より関連性の高い広告を配信
  • より長い動画のポストが可能に
  • 品質の高いコンテンツを、リプライやメンション、検索において優先