ウェザーニューズは11月1日、10月中旬に実施した秋冬の寒さによる人の嗜好や消費行動の変化を明らかにするための「秋冬の鍋事情調査」の結果を発表した。同調査は、10月中旬にお天気アプリ「ウェザーニュース」のユーザーを対象にアンケートを実施し、全国延べ64,902件の回答を集計するとともに、同社による検索ワード分析を行ったもの。
まず、2万4,697人を対象に「いま、鍋を食べたい?」と質問し、回答された場所とその時間の気温の関係性を分析してみた。すると、「食べたい」の回答が気温28度では18%であった一方で、気温18度では53%で過半数に達する結果となった。気温が下がるにつれて増加し、25度では30%以上となっている。
Googleにおいての"鍋"の検索トレンドと天気の関係を調査・分析してみた。すると、8月〜10月の「鍋」の検索は気温と強い相関関係が見られ、特に最低気温が19度以下まで低下するときに急増していることが分かった。「鍋」の検索は9月に入るとゆっくりと増加し、急激に気温が低下したタイミングで急増。10月25日の気温低下時が10月の中で最も多く検索されている。
1万318人を対象に、「そうだ!鍋をしよう!と思うときは?」と質問したところ、「寒いとき」が71%、「面倒くさいとき」が14%、「店で鍋つゆや食材を見たとき」が12%、「CMや広告を見たとき」が3%という結果となった。
1万1,262人に対し「例年、秋冬どのくらいの頻度で鍋を食べる?」と尋ねてみると、「週に2回以上」が11%、「週に1回程度」が29%、「月に1〜2回」が43%、「ほとんど食べない」が17%となった。
鍋を週1回以上食べている人の割合を都道府県別で見ると、「和歌山県」(54%)、「高知県」(51%)、「山口県」(47%)が上位となっている。週に2回以上食べる人に関しては、1位「和歌山県」(22%)、2位「秋田県」(17%)、3位「高知県」(16%)。
8,198人を対象に、家での鍋において一回に1人あたりどれくらいのお金をかけるかを都道府県別で調べてみると、「山口県」(1,475円)、「島根県」(1,473円)、「高知県」(1,443円)の順に多い結果となった。一方で、最も低いのは「秋田県」(922円)で、次いで「岩手県」(965円)、「滋賀県」(970円)が続いている。
鍋を作るときの役割分担に関する調査として、1万427人に「鍋を囲むときの役職は?」と質問してみた。すると、具材を入れる順番などを仕切る「鍋奉行」は28%、火加減を調節する「火消し」は14%、灰汁(アク)取りを担当する「アク代官」は10%、出来上がりをただひたすら待つ「マチ奉行・マチ娘」は48%となった。