watchOS 9では「コンパス」アプリが大幅にアップデートしました。マップがなくても目印にした場所の方向と距離がわかる「コンパスウェイポイント」と、来た道を記録しそのまま辿って戻れる「バックトレース」機能です。Apple Watch Ultraと共にアウトドア用途で紹介されましたが、Apple Watch SEまたはApple Watch Series 5以降で使用することができます。
「コンパス」アプリの基本
Apple Watchの「コンパス」の基本画面です。
コンパスでは地図は表示されませんが、方向や距離を頼りに目的地へ向かうために便利な機能があります。
便利な機能1:「方角」の使い方
目的地の方角がわかっている場合、コンパスに「方角」をセットすることで常に正しい方向を見失わずに進むことができます。
便利な機能2:「コンパスウェイポイント」の使い方
「コンパスウェイポイント」は、現在地を「ウェイポイント」として登録しておき、後で離れた場所からそのポイントまでの方角・距離を示すことができる機能です。キャンプ場や広い公園、駐車場など、道路や目印のない環境でも正確な位置を目指して進むことができます。
ウェイポイントを登録する方法
ラベルはそのままでも構いませんが、名前をつけておくと後でわかりやすくなります。
シンボルは旗、テントなどのアウトドア系のほか、車や自転車など街中でも使えるものが用意されています。
登録したポイントへ戻る方法
登録したポイントに戻るには、画面上にあるウェイポイントのアイコンをタップします。
ウェイポイントは文字盤のコンプリケーションにも配置できます。特定のウェイポイントを文字盤上に常駐させることができるので、頻繁に使う際に便利です。
ウェイポイントを削除する方法
使わなくなったウェイポイントは削除できます。
便利な機能3:「バックトレース」の使い方
「バックトレース」は、進んだ道のりを記録できる機能です。記録を停止すると進んできた道のりが表示され、逆にたどることで出発点へ戻ることができます。
事前に、Apple WatchとペアリングされているiPhoneで下記の2つの設定を確認しておきましょう(初回のみ)。
以上で準備完了です。では、道のりの記録を開始しましょう。
停止ボタンを押すと、戻るルートが表示されます。
バックトレース使用後、ルートが不要になったら削除します。