iPhoneの利用はパスコードや生体認証(Face ID/Touch ID)で守られていますが、メモをロックすることで自分が許可しないかぎり内容を閲覧できないようになるため、より安全性が高まります。

iOS 16では、メモアプリでロックに使用できる手段が増えました。従来はメモアプリ専用のパスワード(カスタムパスワード)しか利用できませんでしたが、これからはiPhoneのロック解除に使用しているパスコード(デバイスのパスコード)も利用できます。

カスタムパスワードとデバイスのパスコードのどちらを利用するにしても、Face ID/Touch IDを利用した解除が可能ですから、メモのロック解除にかかる手間はほとんど変わりません。しかし、デバイスのパスコードにはカスタムパスワードにないメリットがあります。

それは「記憶すべきパスワードを減らせる」ことです。ふだんロック解除に使用しているパスコードの流用であれば、管理の負担は増えません。さらに、カスタムパスワードによるロックは忘れてしまうと復旧させる方法がありませんが、デバイスのパスコードであればリカバリモードにして設定し直すなどの対処が可能です。

ではカスタムパスワードに移行すべきかというと、そうとはかぎりません。カスタムパスワードは、iOS 16/iPadOS 16/macOS 13 Ventura以降が動作するデバイスでなければ表示できないからです。自分が所有するApple製デバイスすべてを最新システムにアップデートしていなければ、メモをロック解除できず困ることになります。

メモアプリでカスタムパスワードとデバイスのパスコードのどちらを利用するかは、『設定』→「メモ」→「パスワード」の順に画面を開き、対象のアカウントを選択、次の画面で「デバイスのパスコードを使用」か「カスタムパスワードを使用」にチェックを入れればOKです。

  • iOS 16では、メモをロックする方法が増えました