マイナビは10月28日、「マイナビ2024年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査~中間総括~」を発表した。調査は10月5~14日、2024年3月卒業予定の全国の大学3年生および大学院1年生の男女「マイナビ2024会員」1,881人を対象に、インターネットで行われた。

調査結果は以下の通り。まず、「インターンシップ・ワンデー仕事体験の参加状況」を見ると、「参加経験あり」(87.6%)、「平均参加社数」(5.7社)と、2015年(17年卒)以降で最も高い数値だった。

  • インターンシップ・ワンデー仕事体験の参加状況(10月5日調査時点)

次に、「インターンシップに参加する目的」を見ると、全体では「どの業界を志望するか明確にするため」(65.6%)、「どの職種を志望するか明確にするため」(55.4%)、「視野を広げるため」(51.6%)が上位を占めた。

文理別では、1位が「どの業界を志望するか明確にするため」(文系71.3%、理系56.3%)で同じ、2位では、文系が「視野を広げるため」(56.3%)、理系は「特定の企業のことをよく知るため」(54.4%)となっている。

  • インターンシップに参加する目的

そして、「インターンシップに参加して、自分自身に変化があったと感じられる点」を見たところ、「自分に合う仕事・合わない仕事など、職業適正が分かった」(58.1%)と、22年卒と比べると20.8ポイント増えている。

  • インターンシップに参加して、自分自身に変化があったと感じられる点(直近3ケ月の比較)

また、「今後参加したいインターンシップ『プログラム』の特徴」では、全体の1位は「複数日程のなかから参加日を選べる」(31.5%)だが、文理別に見ると、文系は同じく「複数日程のなかから参加日を選べる」(33.6%)、理系は「対面形式で開催される」(29.7%)が1位を占めた。

  • 今後参加したいインターンシップ「プログラム」の特徴

そして、「インターンシップに参加するにあたって、困っていること」を聞くと、「参加する時間の余裕がない」(46.9%)が最多に。23年卒は「コロナ禍で対面参加ができない(しづらい)」(37.2%)の回答も目立っている。

  • インターンシップに参加するにあたって、困っていること

調査担当者は「参加を通して学生の職業観が醸成され、自身の適性を確認している様子も見て取れます」とコメント。