アイロボットジャパンは11月1日、ロボット掃除機「ルンバ」シリーズの新モデルとして、掃除機＆床拭きロボット「ルンバ コンボ j7+」を発表した。11月11日に発売し、公式オンラインストアでの価格は159,800円。ロボット掃除機本体の充電と、吸引したゴミを自動的に集めて紙パックに溜めるクリーンベースがセットになっている。

  • 掃除機＆床拭きロボット「ルンバ コンボ j7+」（左上はクリーンベース）

アジア市場のルンバでは初となる、水拭き機能を搭載した2in1ルンバ。ゴミを吸引しながら、アームで圧をかけて床を水拭きする。新モデルの特徴は、変形するパッドリフティングシステムを搭載したこと。ラグやじゅうたんのゴミを吸引するときには、水拭き用のモップパッドを本体の天面まで持ち上げて掃除するため、ラグやじゅうたんを濡らさない。

モップパッドは洗濯可能。取り付け部が持ち上がるため、ルンバ本体を裏返さずに片手で取り外せる。また、本体前面のカメラと3つのフロアセンサーによって床を認識し、じゅうたんなどの敷物を見逃さないとしている。ダスト容器と水拭き用の水タンクは一体型。

  • 水拭き用のモップは本体後方の底面。ラグやじゅうたんに乗り上げるときは、このようにモップ部分が本体上部へと移動する

このほか、掃除する部屋の床に散らばった障害物を認識して、自ら避けながら掃除する「PrecisionVison ナビゲーション」を搭載する。

11月1日時点で認識する障害物は、ケーブル類、靴、スリッパ、靴下、ペットの排泄物（固形の糞のみ）、ヘッドホン、ファブリック、衣類、リュックサック、ペットの食器、猫用トイレ、ペットのおもちゃ（ボールやロープなど）、クリスマスツリー。

掃除終了後はiRpbpt Homeアプリに回避した障害物の画像が表示され、これらの障害物を今後は避けるべきかなどをフォードバックする仕組みが用意されている。障害物を片付けたあとで再びルンバを動かせば、掃除残しを防げる。

  • 床に散らばった物体を認識して、避けながら掃除

この機能は、ルンバ j7+（およびj7）が搭載する機能と同じ。回避した障害物の情報は、アプリ上でフィードバックするとアイロボットのクラウド上へ送信され、世界中のアイロボットユーザーから集まった情報をAI学習する。その成果は個々のルンバへと還元されるため、今後も検知・回避する障害物が増えていく。

クリーンベースの形状は横長で、テーブルの下などにも比較的すっきり収まるデザインを採用。クリーンベース内の紙パックには約1年分のゴミを溜めておける。クリーンベース本体には予備の紙パック（1枚）を入れておくスペースもある。

また、学習機能やアプリのプラットフォームとなる「iRobot Genius」を「iRobot OS（アイロボット オーエス）」へと変更。ユーザーの掃除方法を細かく学習しながら、便利な機能を提供していく。たとえば、ルンバ コンボ j7+では部屋やエリアごとに掃除機がけと水拭きの設定を細かくできるようにしたほか、以下のような機能を備える。

家具や障害物周りのピンポイント清掃／清掃禁止設定、部屋を移動するときに清掃を止めるクワイエット走行、スマホの位置情報を利用してユーザーが外出した自動で掃除を開始する機能など。スマートスピーカーや音声アシスタントによる音声操作にも対応する（Amazon Alexa、Googleアシスタント）。