ここ最近、SNSやネットニュースで「すき家」の新メニューが話題になっていることが多いように思う。一体、どんなメニューかというと……

  • すき家公式サイトより引用

この「豚かば焼き丼」である。要するに、鰻のかば焼き丼の豚肉バージョンだと考えられそうだが、これは確かに目の付けどころがめちゃくちゃいい気がしないだろうか?

うなぎの蒲焼きがなぜあんなに美味いのかと言えば、うなぎ自体が美味いのはもちろんだが、あの味付け自体が美味いからという面もあるだろう。そう考えれば、豚肉で食べたって絶対に美味いでしょ!

ということで、居ても立ってもいられず近所のすき家に走ってみた結果……やっぱり最高だぜコレ!

ボリューミーな肉がたっぷり! 「豚かば焼き丼」を実食

今月19日から発売が始まったばかりの「豚かば焼き丼」。すき家は昔から独創性に長けたメニューでちょいちょいネットでバズる傾向にあるが、今回の期間限定メニューはまったく奇を衒った感もない王道メニューである。

「舐めないでもらえるかな? 我々はガチンコの横綱相撲をしても強いんだよ」というすき家の声が聞こえてきそうだが、もちろん舐めてなどいない。むしろ、すき家のうなぎのかば焼きは他の牛丼チェーンと比べても美味しいと思っているので、今回の「豚かば焼き丼」に対する期待もかなり大きい。

席についてみると、さっそく「豚かば焼き丼」推しのシールを発見。並盛で580円か。おっと、「ねぎマヨ豚かば焼き丼」という変わり種もあるじゃないか。ねぎとマヨネーズ……この組み合わせは美味しそうだなぁ。ご飯があっという間に消えること請け合いである。

タッチパネルでメニューを確認してみると……えっ、「ねぎ旨辛ダレ豚かば焼き丼」なんてのもあるじゃん。オイオイ、突いてくるねぇ。ジャンクフード好きのハートをプスプスと突いてくるねぇ~。こういう味が濃い系の飯は、とことん味を濃くしていったほうがいいんよ。そのほうが潔いというか、後腐れがないというかね。なんならここにマヨネーズもかけたいくらいですよ。

……とはいえ、今日が「豚かば焼き丼」デビューなので、ここは一度襟を正してノーマルタイプの「豚かば焼き丼」をオーダーすることにしよう。

ポチッてから数分後ーーさっそく着丼!!

うーわっ、美味そう~!

このボリューミーな肉! 肉! 肉!

大きなチャーシューのような豚肉がドカンと乗せられている。これで580円か。この時点ですでにものすごいお得感を感じているが、何はともあれ、まずは食べてみよう。んっ?

おお~、肉がめちゃくちゃ柔らかい。かなり分厚いのに、肉の繊維に沿うように箸を入れれば、スル~ッと切ることができる。下ごしらえのときにめちゃくちゃ煮込んだのだろうか。それではいよいよ、いただきます。

あ~、美味い……。肉がもうめっちゃくちゃ柔らかくてジューシー。肉の旨味だけを残して、口の中でとろけていくようだ。ほどよい弾力も残っているので、噛みしめるたびに旨味を感じるし食べごたえも半端じゃない。豚肉に絡んだタレも超濃厚で、しょっぱさと甘みのバランスが絶妙。意外に優しい味わいだし、肉やご飯にとてもよく合う。そしてなんと言っても炭火の風味である。この香ばしさを含めて、「かば焼き」の完成なのだ。

いや~、まさにネットでの口コミどおり。コレすごくいいわ。こういうのを求めていたんだよ。こういうのが欲しかったんだよ。ありそうでない王道メニューの開発って多分、トリッキーな面白メニューを作るより全然難しいだろうしね。これはすき家さん、いい仕事した。

続いて別添の山椒も投下。やっぱりかば焼きには山椒だよね。

山椒をかけるとこれまた本格的な味わいにレベルアップ。このピリッとした独特の辛み、風味が最高に合う。一体誰なんだ? かば焼きのタレに山椒を合わせた初めての人間は。もはや表彰状を送らないと気が済まないのだが?

それと、ご飯に染み込んだタレの量にも注目してほしい。旨味たっぷりのかば焼きダレがご飯にもまんべんなく染み込んでいて、もう箸を動かす手が止まらない。もし今、鳶(とんび)に豚肉だけを掠め取られたとしよう。それはそれで怒り心頭にはなるが、それでも箸を動かす手が止まることはないと思う。それほど、極旨ダレが染み込んだご飯は食欲をそそる。

ということで完食! ごちそうさまでした。満足感と満腹感がヤバい……。

ちなみに、この日は帰りがけに「黒糖ゼリーほうじ茶ラテ」もテイクアウト。タッチパネルの操作中に発見して、すごく気になっていたのだ。こんなスイーツメニューあったっけ? と思ったら、9月から販売が始まったばかりらしい。

Mでも結構なサイズ感! さっそくひとくち飲んでみると、黒糖ゼリーのまろやかでコクのある甘みとほうじ茶の香ばしさや苦味が絶妙にマッチ! どこか秋を感じさせる味わいである。ゼリーのつるんとした食感も心地良いし、甘さもちょうどいい。すでにお腹いっぱいだけど、甘いものは別腹ですな。よし、これを飲みながら午後の仕事もいっちょ頑張りますか。

ということで、早い人はすでにハマっている「豚かば焼き丼」、そして「黒糖ゼリーほうじ茶ラテ」。すき家を通りかかる機会があれば、ぜひお試しあれ。