高さ30cm程度の木のフレーム。中には砂が入っています。木枠の天地をひっくり返すと上部に溜まっていた砂が落ちて、中央部にデジタル数字を表示します。そう、これはデジタル砂時計。こんな変テコで面白いモノを作ったのは、いったい誰だ~?!

デジタルな砂時計を作りました。よろしくお願いします。

  • (Twitter BBコリー@BitBlt_Korry より引用)

この「デジタルな砂時計」の正式名称は「時場(じば)」。製作者は紙細工や発明品を手がける立体クラフターのBBコリーさん。2021年度「総務省異能vationプログラム」でもその製作物を採択されたことがあるクリエイターです。今回のデジタル砂時計も異能ぶりが遺憾なく発揮され、フォロワーからは賞賛の声やアイデアが寄せられ、スレッドも活気づきました。

「発想の天才」「ついに砂時計もデジタルの時代へ…!!! 」「電磁石ですかね。アイディアもすごいですがそこからものを作る技術も凄いと思います! 」「この発想はすごい……手で回すのも趣があるというか、砂時計だなぁって感じがするし」「美術館の広告とかで使ったら芸術的になりそう」「自動で回転したらいいのになぁ」などなど。今回の投稿者であり製作者であるBBコリーさんにお話を伺いました。

■製作者さんに聞く

……なんでこの砂時計を作ろうと考えましたか。

元々立体アートを手がける活動を行っており、近年は特に「人に寄り添う発明」と称してデジタル・アナログの融合的な作品を作っておりました。本作は「粉体をどうにかしてデジタル表現したいな」というところから色々アイデア出しを行なっていたのですが、その最中に田中空先生著の『タテの国』という作品を読み、様々なヒントを得て今作に至ります。

……製作する上で苦労・工夫した点は?

上下に砂を落とすためのスリットがありますが、いい感じの落とし具合に調整するのに苦労しました。

……成功した時に思ったことは?

難しい機構でしたが、思い通りに動いてくれて我ながら感動しました。

……この砂時計を見た人の印象的な声がありましたらお教えください。

自分としてはSFな作品のつもりでしたが、「ホラーな感じの演出にも見えますね」と言う感想をいただき、確かにそう見えなくもないと思いました。

▼デジタルな砂時計を作りました。よろしくお願いします。