俳優の小栗旬が主演を務める大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)。30日に放送された第41回「義盛、お前に罪はない」で、有力御家人の和田義盛が反乱を起こす「和田合戦」が描かれた。義盛の壮絶な最期を熱演した横田栄司がコメントを寄せた。

  • 和田義盛役の横田栄司

――和田義盛の最期を演じて

巴さんにも畠山重忠にも「お前は生きろ」だとか「もうちょっと生きていようぜ、楽しいこともあるぞ」なんて言っていた人が、結局ああいう死に方をしてしまうのが、時代なのか、運命なのか。「和田義盛は何を抜かったんだろう」なんてことを考えながら演じていました。最期のシーンの、矢がいっぱい刺さった鎧というのはつくるのも大変な鎧でして、本当にスタッフの皆さんに感謝しながら横たわっていました。

――北条義時と三浦義村に討たれて

和田義盛はどう思っていたかわからないですけども、私としては、義時も義村も理由があって生きている、生き延びていくという時代ですから、生き延びていくための最善の手段を彼らもとっているはずで。そういう意味ではある部分、気の毒な面もありますし、それで失った心だとか、失った仲間や家族だとか、そういうことも彼らは抱えていると、和田義盛も横田栄司も知っているので、こういう時代だからこそこれはこれで「しかたあるめぇ」と。義盛は「まぁ、お前たちもな、よくやってるよ。じゃあ元気で生きていてくれよ。生きてりゃ楽しいこともあるぞ」という、ちょっと「悔しいけどな」とか「ちくしょー」という気分もありながら、彼らのことを見つめていました。

――和田義盛を演じきって

本当に、立派な人物ではないのかもしれないですけども、まっすぐな男で、うそをつかないし、最初のころからあまりキャラクターがブレていない、数少ないひとりなんじゃないでしょうか。三谷幸喜さんのおかげで和田義盛という人物が、僕は日本の中で一番好きな日本人になったと自負しています。本当に愛らしいキャラクターで、それをつくってくださったスタッフさん、共演者の皆さんに本当に感謝しています。そして応援してくださった皆様、和田義盛をかわいがってくださった皆様に心から感謝しています。

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