コミュニケーションアプリ「LINE」を運営するLINEが、10月24日にオリジナルの日本語フォント「LINE Seed JP」を公開した。収録文字数はなんと9,354文字だ。
今回公開された「LINE Seed JP」は、同社内で多様性と専門性を兼ね備えたデザイン制作を担当するという部署「LINE CREATIVE CENTER」が、日本のフォント制作会社・フォントワークスならびに、韓国のフォント制作会社・Fontrixと共同開発したもの。「あらゆるシーンで、唯一無二のLINEならではのフォントで、シンプルかつユーザーフレンドリーな印象を与えることができ、ユーザーのコミュニケーション体験をより豊かなものにしたい」という想いから開発したそうだ。同社は、2020年に企業ブランディングの一環として、コーポレートフォント「LINE Seed Sans」をリリースしており、それをベースに今回、日本語、韓国語、タイ語を追加したとのこと。
「LINE Seed JP」は、ひらがな・カタカナ・漢字・数字・記号すべて合計すると、9,354文字あり、それを一からデザインしたそうだ。書体としては、「LINE Seed Sans」の角が丸いという特徴を取り入れながら、角ゴシック体よりも少しカジュアルで柔らかい、親しみやすさが伝わるものになっているという。文字の内側にできる空間である「ふところ」を広く、仮名は曲線を多く取り入れたそうだ。また「Thin」、「Regular」、「Bold」、「Extra Bold」の4段階の太さを用意しており、様々な利用シーンに対応できるという。このフォントは、LINE Seed Webサイトからダウンロードでき、誰でも使用可能だ。同社は今後このフォントをLINEの事業活動や、様々なイベントで使用していくとしている。
このほか、「LINE Seed JP」リリースを記念して、オリジナルコンテンツを展開している。「LINE Seed JP」を使った、日常の幅広いシーンで使えるLINEスタンプを発売したり、LINE本社オフィスにフォントのデザインがあしらわれた特製テーブルが設置したりしている。
ネット上では「9354字をゼロから開発ってすげぇな」「好き!ライセンスがふんわりしてるのが気になるけど」「英語との馴染み良いな」などの声が寄せられた。