歌舞伎座『十三代目市川團十郎白猿襲名披露記念 歌舞伎座特別公演』をもって十三代目市川團十郎を襲名する歌舞伎俳優・市川海老蔵がパーソナリティを務める、ニッポン放送『市川團十郎のオールナイトニッポンPremium』が11月5日(19:00〜)に放送される。

  • 左から吉田沙保里、市川海老蔵 =ニッポン放送提供

2014年の『市川海老蔵と三池崇史のオールナイトニッポンGOLD』以来約8年ぶりの『オールナイトニッポン』を担当することになった海老蔵は、先日行われた収録の冒頭で、「このたび13代目市川團十郎白猿を襲名することになりました。襲名前の収録ということで、市川海老蔵としてお話させていただきます。話すのは市川海老蔵、番組名は市川團十郎ということで少しややこしいのですが、よろしくお願い申し上げます」と挨拶。「市川團十郎のオールナイトニッポンPremium」と大きな声でタイトルコールし、番組はスタートした。

番組では、市川團十郎を襲名することになったきっかけについて、リスナーから質問が寄せられ、「先代の父が生きているときに團十郎を譲ることを決めていた。最終的には本人が決めることだが、まわりの承諾がないとできないことですよね」と回答。当初は2020年に襲名を予定していたが、コロナもあり延期に。

このことについて海老蔵は「2022年は市川團十郎家の家の芸である歌舞伎十八番を七代目團十郎が作ってから190年目の節目。また、歴史を紐解くと三代目から七代目の襲名も11月だった。そして、祖父11代目團十郎が襲名してからちょうど60年。成田屋としてはこの時期がやるべき時期だったのかもしれないなと感じている」と話し、前向きにとらえていることを明かした。

11月から12月に行われる襲名披露公演については「(息子の)勸玄が一人で 『外郎売(ういろううり)』を勤めます。わたしは『勧進帳』にて同世代の松本幸四郎さんや市川猿之助さんにご一緒いただきます。未来の歌舞伎をお見せできると思うので、面白いと思う」と力強く語った。

また、海老蔵が逢いたかったゲストとして、女子レスリング世界大会16連覇の吉田沙保里が登場。海老蔵は「現在のトレーニングについて」「ストレス解消は現役時代と今では違う?」「現役を退いてから一番楽しいことは?」など次々と質問。吉田からは歌舞伎の歴史や子育ての方針、理想の夫婦などについて質問が及び、さまざまな話題で2人の対談は盛り上がった。対談を終えて、海老蔵は「素敵な方ですね。ひとつのものを極めた方の言葉はスッと入ってきますね」と感想を語った。