アイスタットは10月26日、「コロナウイルス陽性に関する調査」の結果を発表した。同調査は10月18日、東京都在住の20歳~59歳有職者300人を対象に、インターネットで実施した。
PCR検査・抗体検査の結果で「陽性」になったことがあるか尋ねたところ、「あり」は21%、「なし」は79%だった。「あり」を回答した人の属性をみると、「20・30代」「女性」「既婚」「コロナワクチン接種回数が0回~2回」で最も多かった。
コロナウイルス陽性になったことがある人に、感染経路を複数回答で聞くと、「感染経路はわからない」「家族・知人・友人・恋人の濃厚接触者」(各28.6%)がともに最も多かった。次いで「職場の濃厚接触者」「身近に陽性者がいた」(各14.3%)となった。
コロナウイルス陽性になったことがある人に、重症度レベルを聞くと、「軽症」(50.8%)が最も多く、「自覚症状なし」(22.2%)、「中等症」(11.1%)と続いた。コロナワクチン接種回数別にみると、「自覚症状なし」を回答した人は、接種が「3回以上」の人ほど多く、「重篤」を回答した人は、接種が「0回~2回」の人ほど多かった。
コロナウイルス陽性になったことがある人に、陽性で困ったことを複数回答で尋ねると、「身体的負担の増加」「行動制限の増加」(各41.3%)が最も多く、次に「精神的負担の増加」(23.8%)が続いた。
今後コロナウイルス陽性になることについて、どう思うか尋ねると、69%が「怖い」と回答した。「怖い」の推移を過去の調査(同社調べ)で比較すると、第一波は7割~9割近くまで上昇したが、現在は7割弱まで減少している。「怖い」と回答した人の属性をみると「50代」「女性」「コロナ感染(陽性)経験なし」「ワクチン接種3回以上」で最も多かった。
現在のコロナウイルスワクチン接種回数を聞くと、3回が「47.7%」で最も多かった。21.7%は「受けたことがない」、15.7%は「4回」と回答している。
3回の接種を基準に接種率見ると、「3回以上」は63.3%、「0回~2回」は36.7%で、「3回以上」は半数を超えてはいるものの約6割にとどまった。年代別では、ワクチンを「受けたことがない」「1回」「2回」を回答した人は 「20・30代」で最も多い。コロナ感染(陽性)経験別にみると、ワクチン接種が「3回」と回答した人は「経験な し」の方が多かった。
コロナウイルスワクチンの4回目、5回目接種が誰でも可能となった場合、接種するかを聞くと、43.7%が「感染者数や周囲の状況により接種する」と答えた。「感染者数に関わらず、必ず接種する」は31.0%、「接種はしない」は25.3%だった。
属性別にみると、「感染者数に関わらず、必ず接種する」を回答した人は、「50代」「女性」「既婚」「コロナ感染(陽性)経験なし」「ワクチン接種3回以上」で最も多い。「接種はしない」を回答した人は、「20・30代」「女性」「未婚」「コロナ感染(陽性)経験あり」「ワクチン接種0回~2回」で最も多かった。
PCR検査・抗体検査を受けたことがあるか聞くと、48.3%が「ある」と答えた。その理由は「発熱したため」(15.7%)が最も多く、次に「濃厚接触者だったため」(10.7%)、「体調が悪かったので」(8.3%)と続く。
新型コロナウイルスが発症して3年だが、この期間に37.5℃以上の熱を出し、保健所や病医院に連絡せず、市販薬や安静で完治させたことがあるかを聞いたところ、 14.3%が「ある」と回答した。
現在、自宅に常備している市販薬を複数回答で聞くと、 「バファリン、EVE(イブ)、ノーシンAc」(35.3%)が最も多く、次いで「風邪薬」(33.0%)、「ロキソニン」(31.7%)となった。新型コロナウイルス治療薬に有効といわれている「アセトアミノフェン系の解熱剤」(14.7%)は6位だった。
今シーズン(2022年)、インフルエンザの予防接種を受ける予定があるかを尋ねたところ、56.7%が「受けない」、23.3%が「受ける」、20.0%が「悩み中」と答えた。「受ける」を回答した人の属性をみると、「50代」「男性」「既婚」「ワクチン接種3回以上」で最も多かった。「受けない」を回答した人の属性は、「40代」「男性」「未婚」「ワクチン接種0回~2回」だった。