寒くなって鍋が恋しい季節になりましたね。お鍋の調理に活躍するカセットコンロに使うガスボンベやスプレー缶等のエアゾール缶に関する事故について、東京消防庁(@Tokyo_Fire_D)が注意喚起のツイートをしています。
【#エアゾール 缶等による事故に注意】
— 東京消防庁 (@Tokyo_Fire_D) October 17, 2022
こんな事故に注意→缶の廃棄のため、鍋を火にかけた隣でガス抜きをし、ガスに引火し受傷した。(20代)
使い切らずに捨てる時は、火気のない通気性の良い屋外でガスがなくなるまで噴射し廃棄してください
詳しくは→https://t.co/QnaFevD4lo#スプレー pic.twitter.com/Q87i7aJdd7
ガスボンベ及び殺虫剤などのエアゾール缶(以下、エアゾール缶等)による火災は過去10年間で1,086件発生しており、令和2年は101件発生しています。
火災の主な原因として、「エアゾール缶等の廃棄方法や分別が不十分であったため、ごみ収集車内で発生した金属の火花が残存ガスに引火し出火したもの」や「エアゾール缶等を廃棄する目的で、缶に穴を開けた際に、近くで使用していたガスこんろの炎等が、噴出した残存ガスに引火し出火したもの」が挙げられます。
近年発生したエアゾール缶等に起因する火災・事故事例
・自宅居室内で、電気ストーブのガード付近に殺虫剤を置いた状態で電気ストーブを使用したため、殺虫剤が熱せられ、スプレー缶の内圧が高まって破裂し、漏れたガスに引火し出火した。(建物部分焼) (70歳代 重篤)
・入浴中に害虫が出たため、殺虫剤を噴射したところ、殺虫剤から噴出されたガスに風呂釜の種火が引火し出火した。(建物ぼや) (30歳代 負傷者なし)
・IHコンロ上にガスボンベを置いたままIHコンロで調理をしていたところ、ガスボンベが加熱され破裂し、ボンベの破片で受傷した。(20歳代 中等症)
・車両のバッテリー交換作業中に、バッテリー端子付近に潤滑スプレーを噴射しようとしたところ、突然炎が立ち上がり、受傷した。(60歳代 軽症)
・台所で鍋を火にかけていた際に、虫が鍋の上部に飛んできたため殺虫剤を噴射したところ、調理中の火がガスに引火し、受傷した。(50歳代 軽症)
事故を防ぐためには、以下のことに気をつけてほしいと呼びかけています。
エアゾール缶等の火災・事故を防ぐために
1.エアゾール缶には、LPGなどの可燃性ガスが噴射剤として使われている製品が多いので、使用前に必ず製品に記載されている注意書きを確認してください。(エアゾール製品は、本来の用途以外に使用しないでください。)
2.やむを得ず使い切らずに捨てる時には、火気のない通気性の良い屋外で残存ガスがなくなるまで噴射し廃棄してください。
3.エアゾール缶等を廃棄する場合は、必ず中身を使い切り、各区市町村が指定するごみの分別を守って捨ててください。
4.エアゾール缶等は、厨房器具や暖房器具付近の高温となる場所や、直射日光と湿気を避けて保管し、厨房器具や暖房器具等の付近では使用しないでください。
5.カセットボンベは、カセットこんろ本体に正しく装着されていることを確認してから使用してください。
6.カセットこんろを複数並べて鉄板をのせること、カセットボンベカバーを覆うような大きな鍋等の使用や、練炭等の炭おこしは、燃料ボンベが過熱され、破裂する危険がありますので絶対に行わないでください。
詳しくは東京消防庁のWebサイト「エアゾール缶等による火災・事故をなくそう」より確認できます。
これからガスボンベを使う機会も多くなるかと思いますので、扱いには十分気をつけるようにしましょう。