駅の改札をとおるとき、ほかの人の手元を横目で見ると、結構な確率でスマートフォンが使われています。iPhoneの国内シェアを鑑みれば、そのうちのかなりの割合がiPhoneユーザ、すなわちApple Pay/ウォレットアプリに登録した交通系ICカードを利用している人ということになります。
そしてその中の何割かは、交通費の精算が必要な人。リモートワークの普及により定期券を買わなくなった、通勤費/通勤手当が定期券から実費精算に変更されたという話は珍しくありませんから、iPhoneで支払った交通費の明細をスマートに取り出したい、というニーズはかなりあるはずです。
しかし、ウォレットアプリには明細を出力する機能がありません。テキストデータ(CSV)やスプレッドシートのデータとして書き出せれば、交通費の精算はだいぶラクになるはずですが、他の方法を探ることになります。
もっともポピュラーな交通系ICカード「(モバイル)Suica」の場合、WEBブラウザで会員メニューサイトにログインして履歴を表示/印刷する方法があります。対象は利用から26週を経過した履歴を除く前日分までの最大100件となりますが、コピーするなどの方法でテキストデータとして取り出せます。パソコンで作業する場合は、この方法がもっとも確実といえるでしょう。
会員メニューサイトにログインするほどデータ量が多くない場合には、ウォレットアプリに表示したSuicaの履歴をスクリーンショットし、「テキスト認識表示」の機能でテキスト化するという方法があります。交通費の精算を1週間、長くても1カ月間隔で行うのなら、この方法もじゅうぶん実用的ですよ。