SK hynixが2022年第3四半期(7~9月期)の決算を発表した。それによると、売上高は前四半期比20%減、前年同期比7%減の10兆9830億ウォン、純利益は前四半期比62%減、前年同期比67%減の1兆1030億ウォンとなったという。
PCやスマートフォン(スマホ)の需要低迷による半導体メモリの価格下落が背景にあるという。同社では、最新の1a-nm DRAMと176層4D NANDの販売比率と製造歩留まりを向上させ、競争力を高めたものの、価格下落が激しく、収益の減少を避けられなかったと説明している。
2023年の設備投資額を2022年の半分に抑制
同社の盧鐘元社長は「マクロ経済の悪化でサーバ投資も縮小しており、厳しい事業環境が持続する」とし、2023年の設備投資計画を、2022年の10兆ウォン台後半の見込みから50%以上減らす計画を明らかにした。また、採算の悪い製品を中心に生産量を削減し、サーバDRAMに注力し、収益性を高める準備を整えているという。
同社がサーバDRAMに注力する背景には、ハイパースケールデータセンターが、規模拡大に向けた投資を継続していることが挙げられる。そのため、一時的に需要が減退しても、中長期的には増加傾向が続くと予想している。また、HBM3やDDR5/LPDDR5などのサーバ関連で求められる先端技術に対応する製品供給ができているため、長期的な成長の観点からDRAMの地位を固めることができるとの見解を強調している。
さらに、2022年第3四半期に開発した238層4D NANDの量産も2023年より拡大していくことで、NANDでも収益性を高めるとしている。