フジテレビが、ベトナム国営テレビ(VTVcab)のドキュメンタリー番組を制作した。今市隆二(三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)の楽曲が提供され、29日から放送・配信される。同局が海外のテレビ局でで放送するために発注されたオリジナルのドキュメンタリー番組を制作するのは、これが初めて。

  • 『RISING STAR presented by Phat Dat Corporation』 (C)ACAFP

ACAフットボール・パートナーズ(ACAFP)から委託されて制作したドキュメンタリー『RISING STAR presented by Phat Dat Corporation』は、ACAFPがオーナーのサッカークラブ、KMSKデインズ(ベルギープロサッカーリーグ2部)が、ベトナム最大級のアカデミー組織Vietnam Football Talents Promotion Company Ltd.(PVF)と提携して選手を育成する様子を追ったもの。KMSKデインズはこの夏、PVF所属の15歳の選手からベルギー・デインズで行うインターンシッププログラムに参加する選手を選出するセレクションを実施。番組では、このセレクションに密着し、ヨーロッパでの活躍を夢見るベトナムのサッカー少年たちの挑戦を描いている。

セレクションに参加した選手や家族にフォーカスした人間ドラマを主体にして、選手や彼らを支えるPFVやKMSKデインズの哲学や思いも描く。選抜されたベトナム人若手選手たちのベルギーでのサッカー留学を追いかける第2弾も予定されている。

この番組に、今市の楽曲「Song For Mama」を提供。今市が11月2日にリリースする最新ソロアルバム『GOOD OLD FUTURE』に収録される新曲で、「世界中の母親に向けたメッセージソング」として、今市自身が作詞を手がけた。その歌詞は家族や国の思いも背負いながら夢を追い、憧れのヨーロッパへの切符を手にするため努力する若手選手たちの心情にマッチしている。

ACAFPとPFVの提携によるベトナム人若手選手育成プロジェクトは、日越外交関係樹立50周年事業の1つとして、在ベトナム日本大使館の認定を得ている。

チーフプロデューサーは、ドキュメンタリーだけでなく実録ドラマも手掛けてきた荒木勲氏。演出は『めざましテレビ』の企画チーフディレクターで番組公式YouTubeをはじめとするSNS動画も担当し、数多くの海外取材経験をもつ若手クリエイター・木下悠貴氏。同局では、この番組制作を通じて日本発信・制作の海外向けドキュメンタリーコンテンツの新たな可能性にトライしている。

コメントは、以下の通り。

■演出:木下悠貴氏(フジテレビ情報制作局)
「世界中のコンテンツがあらゆるデバイスで視聴できる今、テレビマンとして、クリエイターとして、そしてフジテレビの人間として、世界でもっと活躍できる場があるのではないかと思い、このプロジェクトに挑戦させていただきました。文化も言葉も全く違う環境で、いかにクリエィティビティを発揮できるか。困難の多い現場でしたが、国際色豊かな仲間と共に制作に取り組むことができました。今回の経験を糧に、これからも新しい企画にチャレンジし続けたいと思います」

■小野寛幸氏(ACAフットボール・パートナーズ・CEO)
「この度はACAFPが主導する、ベトナム・ベルギー間でのプロジェクトにおけるドキュメンタリー番組制作において、フジテレビ様のようなプロフェッショナルな方々に海外での撮影を含めてご協力いただけたことを感謝申し上げます。“プロのサッカー選手になりたい”という、純粋に夢を追い求めるベトナムの少年たちの姿を収めた映像には国を超えて共有できる感動があると感じています。エピソード1、またその後のコンテンツはACAFPが運営するPlaysiaTV上にて配信されますので、こちらでも番組をお楽しみいただけたらと思います」

■今市隆二(三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)
「この度、『RISING STAR presented by Phat Dat Corporation』に楽曲提供をさせていただく運びになりました。家族や国の想いを背負いながら夢を追う子ども達の姿はとても強く輝いています。『Song For Mama』が子どもたちや親の愛を楽曲として表現し、この素晴らしいプロジェクトをサポートできたらうれしいです」