新世代Core「Raptor Lake」がデビュー

Intelから、コードネーム"Raptor Lake"こと「第13世代Core」が登場、6モデルが発売された。今回、まず第1弾として登場したのは、i9/i7/i5が2モデルずつ。KとKFの基本スペックは同じだが、KFの方は内蔵グラフィックスが利用できないという違いがあり、価格もその分、3,000円ほど安くなっている。

モデル P/E/T 最大周波数 TDP 価格
Core i9-13900K 8/16/32 5.80GHz 125W/253W 106,000円前後
Core i9-13900KF 8/16/32 5.80GHz 125W/253W 103,000円前後
Core i7-13700K 8/8/24 5.40GHz 125W/253W 75,000円前後
Core i7-13700KF 8/8/24 5.40GHz 125W/253W 72,000円前後
Core i5-13600K 6/8/20 5.10GHz 125W/181W 58,000円前後
Core i5-13600KF 6/8/20 5.10GHz 125W/181W 55,000円前後
  • Intelの「第13世代Core」(Raptor Lake)

    Intelの「第13世代Core」(Raptor Lake)

Raptor Lakeは、前世代(Alder Lake)と同様に、高性能なPコアと高効率なEコアによるヘテロ構成を採用。新旧のi9-13900Kとi9-12900Kで比較すると、Pコアは8基のままだが、Eコアが8基から16基へと倍増し、これにより、スレッド数が24→32へと増えた。さらに、最大周波数も5.20→5.80GHzに引き上げられており、高速化が図られた。

ソケットは引き続きLGA1700を採用しており、従来のマザーボードを利用することも可能だ。性能については、大原氏によるベンチマーク記事が掲載されているので、そちらを参照して欲しい。マルチスレッド時を中心に、大幅な伸びが確認できているようだ。

・Raptor Lakeこと第13世代Coreを試す(速報版) - Core i9-13900Kの実性能をベンチマークテスト
https://news.mynavi.jp/article/20221020-2486021/

Z790搭載マザーボードが一挙に発売に

第13世代Coreに対応する新チップセットとして「Z790」が登場、各社から搭載マザーボードが発売された。前世代と同じように、メモリはDDR5/DDR4を両サポート。性能を重視するならDDR5、コスパを重視するならDDR4と、好みに応じて選ぶことができる。価格も、35,000円~80,000円程度と、幅広く用意されている。

メーカー モデル サイズ メモリ 価格
ASRock Z790 Steel Legend WiFi ATX DDR5 54,000円前後v
ASRock Z790 Pro RS ATX DDR5 42,000円前後
ASRock Z790 Pro RS/D4 ATX DDR4 39,000円前後
ASRock Z790 PG Lightning ATX DDR5 39,000円前後
ASRock Z790 PG Lightning/D4 ATX DDR4 36,000円前後
ASRock Z790M PG Lightning/D4 microATX DDR4 35,000円前後
ASRock Z790M-ITX WiFi Mini-ITX DDR5 44,000円前後
ASUS TUF Gaming Z790-Plus WIFI D4 ATX DDR4 55,000円前後
ASUS TUF Gaming Z790-Plus D4 ATX DDR4 50,000円前後
GIGABYTE Z790 D DDR4 ATX DDR4 36,000円前後
MSI MPG Z790 Carbon WIFI ATX DDR5 80,000円前後
MSI MPG Z790 Edge WIFI DDR4 ATX DDR4 63,000円前後
MSI MAG Z790 Tomahawk WIFI DDR4 ATX DDR4 51,000円前後
MSI PRO Z790-A WIFI DDR4 ATX DDR4 46,500円前後
MSI PRO Z790-P DDR4 ATX DDR4 37,500円前後

バラエティ豊かな7モデルを投入したのがASRock。定番シリーズのDDR5モデル「Z790 Steel Legend WiFi」を始め、DDR4の安価なmicroATXモデル「Z790M PG Lightning/D4」や、DDR5のMini-ITXモデル「Z790M-ITX WiFi」など、多様なニーズに応えられるラインナップを揃えた。

  • ASRockの「Z790 Steel Legend WiFi」。同社お馴染みの定番シリーズだ

  • Mini-ITXモデル「Z790M-ITX WiFi」。小型ながらデュアルLANを備える

MSIも5モデルと多い。全てATXサイズで、ハイエンド向けには、19+1+1フェーズ電源を備えた「MPG Z790 Carbon WIFI」を用意。そのほか「MPG Z790 Edge WIFI DDR4」はDDR4モデルながら、大型ヒートシンクの重厚な作りに仕上がっており、白銀のデザインも特徴的だ。

  • MSIの「MPG Z790 Carbon WIFI」。同社らしいCarbonデザインの製品だ

  • こちらは「MPG Z790 Edge WIFI DDR4」。DDR4メモリの高性能モデルだ

クリエイター向けのB650搭載マザー

GIGABYTEの「B650 Aero G」は、AMD B650チップセットを搭載するクリエイター向けのマザーボード。価格を抑えつつ、データ転送、映像出力、給電が可能なVisionLINK(USBタイプC)ポートが利用できる。PCI Express 5.0対応のM.2スロットには、立体的な大型ヒートシンクも備えた。価格は56,000円前後だ。

  • GIGABYTEの「B650 Aero G」。3つのM.2スロットは全てヒートシンクを備える

  • バックパネルのI/O。クリエイター向けらしく、DisplayPort入力端子を搭載