JRグループは26日、シーズン別の指定席特急料金と年間の適用日カレンダーを2023年4月1日乗車分から見直すとともに、グリーン車・寝台車利用時の特急料金にも新たにシーズン別の料金を適用すると発表した。

  • 東海道新幹線も来年4月以降、指定席特急料金が4段階の設定に

現在、JR東海、JR西日本(北陸新幹線以外)、JR四国、JR九州の4社において、新幹線・特急列車の指定席特急料金を「繁忙期」「通常期」「閑散期」の3段階に分け、「閑散期」は「通常期」の指定席特急料金から200円引き、「繁忙期」は「通常期」の200円増しとしている。今後、とくに利用の多いGW期間・お盆期間・年末年始期間に「通常期」の400円増しとなる「最繁忙期」を新たに設定。4段階の料金設定とする。

適用日カレンダーの見直しも行い、「最繁忙期」を設定する一方で、GW期間であればGW期間以外の期間、お盆期間・年末年始期間であれば期間内および期間の前後に「閑散期」「通常期」を新たに設定。これにより、移動の日を「最繁忙期」から少しずらすことで、購入しやすい料金で特急列車を利用できるようになる。

11月をはじめ、秋の週末など利用の多い時期にも「繁忙期」を設定する一方、比較的利用の少ない4月・7月・8月下旬・10月上旬などの一部の平日にも「閑散期」を新たに設定。適用日カレンダーについては、年度ごとの曜日配列やそれに伴う利用動向に応じて、毎年見直す予定だという。

  • 寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」

グリーン車・寝台車利用時の特急料金についても、JRグループ共通の設定として、2023年4月からシーズン別の料金を適用する。適用日カレンダーは普通車指定席を利用する場合と同様とし、現在のグリーン車・寝台車利用時の料金から「閑散期」は200円引き、「繁忙期」は200円増し、「最繁忙期」は400円増しとする。

JR東日本とJR北海道は、すでに2022年4月1日乗車分から新幹線(JR西日本の北陸新幹線も含む)を中心に「最繁忙期」を設定しており、来年4月以降、旅客営業を行うJRグループ6社とも4段階の料金を設定することになる。ただし、普通車指定席を利用する際にシーズン別の料金を適用せず、通年同額(通常期)としているJR北海道の特急列車、JR東日本の一部特急列車などは対象外。JR九州の西九州新幹線と特急列車は「閑散期」を適用しないとのこと。