京阪電気鉄道は、京阪5000系電車の鉄道部品をオークション販売することを発表した。あの格納式の座席や、ラッシュ用扉が手に入るチャンスだ。
京阪5000系電車は、1970年に登場した京阪電気鉄道の通勤形電車。日本で初めて片側に5つの客扉が設けられた多扉車だ。通勤ラッシュ時は混雑を解消するために座席を格納し5つの扉で、日中は天井近くに収納しておいた座席を下ろして3つの扉でと、座席数を調整した運用を行なっていた。長年京阪線で活躍していたが、2021年9月に引退している。
今回の京阪5000系電車の鉄道部品のオークション販売は、「5000系復刻プロジェクト」の一環だ。オークション販売するのは、引退した5000系車両から取り外した車両部品。5000系運転台セットが1セット、5000系ラッシュ用扉左右セットが4セット、5000系格納式座席が4セットだ。それぞれの最低販売価格が5000系運転台セットが16万円、5000系ラッシュ用扉左右セットが8万円、5000系格納式座席が7万円となっている。京阪カードの通販サイト「e-kenetマーケット」にて、10月27日から11月13日まで受け付ける。
ちなみに「5000系復刻プロジェクト」は、KUZUHA MALL内「SANZEN-HIROBA」に、デビュー当時の形5000系を復刻展示するというもの。オークションのほか、「SANZEN-HIROBA」にて京阪電車オリジナルグッズを販売したり、ミニ電車「京阪電車 3000系」の乗車会を行ったりする。
ネット上では「電車マニアじゃないけど、この椅子が家にあったらええなぁと思う」「これ、何処置くんだよ😅😂」などの声が寄せられた。