12月2日に東京・NHKホールで開催される「渡辺宙明 追悼コンサート」に、歌手の水木一郎の出演が決定した。
水木一郎は渡辺宙明氏作曲の『マジンガーZ』や『グレートマジンガー』など数多くの作品を歌っている。『マジンガーZ』は漫画家・永井豪氏によるロボットアニメ、1972年12月から1974年9月まで放送され、平均視聴率22%、最高視聴率30%を記録した人気作品だ。水木一郎の数多くのレパートリーの中でも『マジンガーZ』のテーマ曲は特に人気が高く、出演するコンサートやイベントでも欠かせない1曲になっている。
渡辺宙明氏は今年50周年を迎えた『マジンガーZ』をはじめ、『鋼鉄ジーグ』『サザエさん』『野球狂の詩』などのアニメ作品の作曲を担当したほか、『秘密戦隊ゴレンジャー』から『機界戦隊ゼンカイジャー』までおよそ半世紀にわたる“スーパー戦隊シリーズ”、 『宇宙刑事ギャバン』などの“メタルヒーローシリーズ”、世界的な人気を誇り、今年50周年となる『人造人間キカイダー』などの音楽も生み出してきた。
ジャズ、ロックを子供番組の音楽に取り入れ、 哀愁漂う旋律とパンチのあるリズムのその作風は、「宙明節」「宙明サウンド」と呼ばれ、独特なサウンド/メロディーとなっている。
12月2日に開催される「渡辺宙明 追悼コンサート」には、『宇宙刑事ギャバン』などの主題歌を歌った串田アキラ、『秘密戦隊ゴレンジャー』のエンディング曲を歌ったささきいさお、『野球狂の詩』などを歌った堀江美都子、アニソンや特撮ソングをこよなく愛し多くの関わりのある中川翔子が出演。渡辺宙明氏の長男で作曲家の渡辺俊幸氏が指揮を務める。
新たに出演者として発表された水木一郎は、 アニメソングのパイオニアであり、「アニキ」の愛称で親しまれ、今なおトップを走り続ける「アニメソング界の帝王」だ。1968年にデビュー以来、1971年の『原始少年リュウ』主題歌に始まり、『マジンガーZ』『仮面ライダー』シリーズなどアニメ・特撮ソングを次々と歌い、持ち歌は1200曲を越える。本公演では水木一郎の名刺代わりとも言える『マジンガーZ』を披露する予定だ。
コンサート翌日の12月3日に配信される特別番組「中野×杉並×豊島アニメ・マンガフェス 2022『マジンガーZ 50周年記念特番 Z』」にもゲスト出演を予定している。
水木一郎 コメント
宙明先生には『マジンガーZ』をはじめ、たくさんの名曲を作っていただきました。時代や国境を越えて世界中のファンに愛され続けているその1曲1曲が、僕にとっては宝物です。追悼コンサートでは、先生への感謝の思いを胸に、魂を込めて歌わせていただきます。会場のみなさんと一緒に、先生が遺してくれた素晴らしい音楽の数々に酔いしれたいと思います。