ビジネスコーチは10月25日、「日本の課長調査」の結果を発表した。調査は8月25日~30日、全国の従業員数300人以上の企業に勤める20歳~69歳の課長を対象にインターネットで行われ、1,000名の有効サンプルを集計した。
自身の"課長の役割"として認識しているものを聞いたところ、「部下の育成」(72.1%)がトップに。人材の育成を行い、組織力の底上げを図ることを“課長の役割”と捉えている人が多いよう。次いで「部下のマネジメント」(69.4%)、「課全体の業務管理」(68.5%)、「部下の相談相手」(61.1%)、「他の課との調整」(59.9%)と続いた。
一方、「課長の役割を知らないまま課長になった」という人が3割近く(28.6%)、「課長としての役割を正確に掴めていない」人は24.3%いることが明らかに。また、「課長としての役割に疑問を感じることがある」という人は、43.2%と半数近くにおよんだ。
続いて、課長職に関する意識を聞いたところ、44.7%が「万年課長も悪くない」と思っていることが明らかに。一方で、「管理職として大きく成長したい」と考えている人は66.4%にのぼり、その割合を業務内容別にみると、「人事」(85.4%)が突出して高くなり、次いで「営業」(70.6%)、「技術」(65.3%)、「企画」(63.9%)、「総務」(62.5%)と続いた。
では、成長のために必要なこととは何なのか。自身を大きく成長させるために必要だと思うものを聞いたところ、「自己改革」(47.4%)、「挑戦」(42.0%)、「キャリアプラン」(35.1%)、「権限委譲」(34.4%)、「上司のサポート」(30.7%)が上位にあがった。