今年最大の値上げラッシュを迎える10月は、食品や飲料のほか、日用品の値上げも相次いでいます。毎日の生活に欠かせない日用品の値上げは、とても気になりますよね。

今月値上げする商品には、どのようなものがあるのでしょうか。今回は、2022年10月に値上げする日用品をメーカーごとにまとめました。

■2022年10月に値上げする日用品

2022年で最も多くの商品が値上げされる10月。日用品の値上げは、ティッシュやトイレットペーパー、洗剤、文房具から乾電池まで多岐にわたります。

<王子ネピア>

王子ネピアでは、10月1日(土)出荷分から家庭紙の全製品を現行価格より15%値上げします。対象商品は、「ネピア鼻セレブティッシュ」や「ネピアプレミアムソフトトイレットロール」といった、ネピアブランドのティッシュやトイレットペーパーなど約200製品です。王子ネピアでの大規模な価格改定は、2019年以来となっています。

なお、今年はこれ以前にも、大手製紙メーカーの値上げが続いています。3月には大王製紙で15%以上、4月には日本製紙クレシアで10%以上、6月にはカミ商事で15%以上の値上げが行われました。

<トンボ鉛筆>

トンボ鉛筆では、10月1日出荷分から鉛筆の価格を現行よりおおむね20%前後値上げします。たとえば、「鉛筆 モノR」は税込792円から924円に、「お祝いえんぴつ」は税込880円から1,012円に価格改定されます。

<ぺんてる>

ぺんてるでは、10月1日出荷分よりパスティックや小学校色えんぴつを値上げします。これにより、「ぺんてるパスティック 12色」は税込990円から1,122円に、「小学校色えんぴつ 12色+3色」は税込1,100円から1,232円に価格改定されます。

<リクシル>

リクシルでは、一部の住宅用建材・設備のメーカー希望小売価格を改定します。実施時期は、インテリア建材は2022年9月1日(木)受注分、その他は10月3日(月)受注分からです。

対象商品と改定率は以下の通りです。

・インテリア建材…10~20%程度
・エクステリア…5~15%程度
・フロント商品…10%程度
・金属サイディング(旭トステム外装)…15~27%程度
・トイレ…2~14%程度
・水栓金具・電気温水器…4~19%程度
・ユニットバスルーム(各種換気乾燥暖房機)…5~24%程度
・キッチン…5~10%程度
・洗面化粧台(マーベリイナカウンター用の一部の水栓金具・電気温水器)…1~12%程度
・タイル…10~20%程度

なお、住宅サッシ、玄関ドアの一部商品は、11月より順次5~10%程度の価格改定となります。

<小林製薬>

小林製薬では、10月4日(火)出荷分からトイレ洗剤「ブルーレット トイレ洗浄中」を11%、「コリホグス」を6%値上げします。また、2023年以降には、他の品目でも順次値上げを実施する予定としています。

<岩谷産業>

岩谷産業では、10月3日(月)出荷分よりカセットこんろを約5~20%、カセットガスを約15%値上げします。対象のこんろは「達人スリムプラス」など11機種、ガスは「イワタニカセットガス(オレンジ)3P 」など5品目です。希望小売価格は変えず、卸売業者への販売価格を引き上げます。

なお、岩谷産業では、今年に入り2度目の値上げとなります。前回の値上げを含めた累計の値上げ幅は約30%です。

<バンダイ>

バンダイでは、玩具の一部商品について、メーカー希望小売価格の改定を行います。実施時期は10月1日出荷分から順次、一部商品については2023年1月5日(木)出荷分からです。

対象商品数は、「ソフビシリーズ(ウルトラマン、仮面ライダー)」全229品目、その他全55品目の合計284品目です。

今回の値上げにより、「ウルトラヒーローシリーズ」「ウルトラ怪獣シリーズ」は税込660円から770円に、「あそんでまなべる! マウスでクリック! アンパンマンパソコン」は税込1万5,840円から2万1,450円に価格が変更となります。

<コンビ>

コンビでは、10月3日10時より、一部のベビーカー、チャイルドシート、ベビーラック&ベビーチェアのメーカー希望小売価格ならびに販売価格を改定します。これにより、45商品がおよそ3~14%値上げされます。

たとえばベビーカーの「スゴカルエアー エッグショック AM」の販売価格は税込3万5,200円から3万8,5000円になります。

<パナソニック>

パナソニックでは、一部の国内向け家電製品の出荷価格・希望小売価格について、10月1日より改定を行います。対象カテゴリーは、掃除機やアイロン(あて布等)、生ごみ処理機、黒板クリーナー、食器洗い乾燥機、BDレコーダー、オーディオ、FAX、電話機、ドアホン、パソコン(バッテリー等)、電池(乾電池、充電器等)、電池応用商品(懐中電灯等)です。

パナソニックでは、8月と9月に続き3ヶ月連続で値上げを実施し、8~10月の値上げ品目数は200品目強となります。価格改定率は、8~9月の対象製品では約3~23%増でしたが、10月の対象製品を含めると約2~45%増と変動しました。

■工夫を重ねて物価高を乗り切ろう

今年の値上げは、あらゆる商品やサービスに及んでいます。一つ一つの値上げは数十円だとしても、それが積み重なれば大きな負担増につながりますよね。また、ベビーカーや高価格帯のおもちゃなどは元の金額が大きい分、数千円単位で値上げされ、とても高くなったと感じます。

今後もしばらく続くと予想される値上げや物価高。こうした状況を乗り越えるため、PB商品を積極的に活用するなど、買い物の際はこれまで以上に工夫を重ねる必要がありそうです。