米Microsoftは10月24日(現地時間)、公式ブログを更新し、その中で「Windows 開発キット 2023(英語ではWindows Dev Kit 2023)」の発売を発表した。日本を含む世界各国で販売が始まっており、価格は599ドル(89,000円)。日本向けの販売ページでは99,880円で販売されている。
今年5月25日にMicrosoftが発表した「Project Volterra」が、正式にローンチされた形となる。SoCにSnapdragon 8cx Gen 3を採用し、メモリにLPDDR4x 32GB、ストレージにNVMe 512GB SSDを組み合わせて搭載。OSにはArm版Windows 11 Proをプリインストールしており、インタフェースとしてWi-Fi 6、USB-A×3、USB-C×2、mini DisplayPort×1などを備えている。
SoCにSnapdragon 8cx Gen 3を搭載したことで、NPUへのサポートを図っている点が大きな特徴。これによって開発者はアプリケーションのAI機能をローカル環境のNPUで実行でき、電力効率や性能を最適化できるようになるとしている。
また、5月の発表で公開されたMicrosoftのエコシステムにおけるArmへの対応も大きく進展。Visual Studio 2022 17.4やWindows App SDK、.NET Framework 4.8.1、Visual Studio 2022 17.4などがプレビュー版でArm上でのネイティブ対応を実現し、開発者がArm向けアプリケーションの開発をさらに進めることができるようになる。