米Appleは10月24日(現地時間)、macOSのメジャーアップデート「macOS Ventura 13.0」の提供を開始した。対応するMacは、MacBook(2017)、MacBook Air(2018以降)、MacBook Pro(2017以降)、iMac(2017以降)、iMac Pro(2017)、Mac mini(2018以降)、Mac Pro(2019以降)。
macOS Venturaでは「システム環境設定」が「システム設定」になり、iPadOSの設定アプリと共通するデザインが採用された。また、「時計」アプリと「天気」アプリが登場。2020年のmacOS Big Surから始まったiOS/iPadOSと体験を共有できるモダンなデザインの導入がVenturaで完成した。
昨年リリースのmacOS Montereyと同様に、Venturaでも数多くの新機能やサービスがiOSやiPad OSと同時に展開されている。「メール」で送信スケジュールや送信取り消し、リマインダーが可能に。「メッセージ」もメッセージの編集、送信の取り消し、共同作業への招待など大幅なアップデートになっている。Safariがパスキー(Passkey)に対応。タブグループを共有できるようになった。FaceTimeのHandoff、新デザインによる「ホーム」の刷新、「マップ」の複数経由地対応など、数多くの新機能を備える。
Spotlight検索が新デザインになり、クイックルックで結果からファイルを素早くプレビューでき、クイックアクションで操作を素早く実行できる。「写真」アプリ、「メッセージ」アプリ、「メモ」アプリ、Finder、またはWeb上にある画像の検索をサポート。「テキスト認識表示」により、画像内に含まれるテキストに基づく検索も行える(日本語にも対応)。
Venturaの目玉と言える新機能が「ステージマネージャ」と「連係カメラ」の2つ。ステージマネージャは、開いているアプリとウィンドウを一目で確認できるように整理し、タスクの切り替えを容易にする新しいウィンドウ管理システムだ。macOSとiPadOSの両方に提供され、MacとiPadで同様のウィンドウ体験を提供する。連係カメラは、iPhoneの優れたカメラをMacのWebカメラとして活用する。使い方が簡単でスムースに機能するAppleならではのデバイス連係を実現している。
さらに年内のアップデートで、生産性と作業効率化を支援する新しいアプリ「フリーボード」(Freeform)が追加される。iPadおよびiPhoneにも提供され、ユーザーは柔軟なキャンパス上で自由にアイディアやデザインを共有し、共同作業を進められる。