And Doホールディングスは10月24日、「老後の住まいとお金に関する調査」の結果を発表した。調査は6月14日~21日、50歳以上の全国873名(持ち家に居住:702名/内65歳以上279名、賃貸に居住:171名/内65歳以上71名)を対象に、インターネットで行われた。

  • 主な老後不安

    主な老後不安

「老後の不安」について尋ねたところ、「不安を(少し)感じる」と回答した人は、シニア層(65歳以上)が72.9%、50歳~64歳では84.5%という結果に。

具体的には、「自身の健康面」「老後の生活資金」「介護の心配」が上位となり、年齢別にみると、50歳~64歳では「老後の生活資金」の不安が69.8%と最も高く、シニア世代は「自身の健康面」(59.7%)が最多だった。

  • 持ち家層の「一人あたりの老後資金」の理想と現実

    持ち家層の「一人あたりの老後資金」の理想と現実

次に、「必要な一人あたりの老後資金」について、持ち家がある人と賃貸の人とで分けて聞いてみると、持ち家層は「1,000万円台」(26.6%)が、賃貸層は「2,000万円台」(21.6%)が最多となり、持ち家層の方が、「自宅が持ち家」であることで、老後資金は少なくてよいと考える人が多いよう。

続いて、「現在、準備できている一人あたりの老後資金」を教えてもらったところ、持ち家層では「1,000万円未満」(29.9%)が最多で、「現在準備していない」(10.1%)を合わせた割合は40.0%にも上り、現実ではまだ老後資金の準備が進んでいない人が多いことが分かった。

  • 老後資金対策(老後資金づくり)

    老後資金対策(老後資金づくり)

持ち家層を対象に、「持ち家に対する老後の不安」を聞いたところ、「建物の老朽化」(51.7%)、「修繕・リフォームの心配」(42.6%)、「固定資産税・維持管理費」(29.2%)など、一時金が必要となるものや継続的な出費となるものが上位に。

そこで、持ち家層の「老後資金対策(老後資金づくり)」として知っているものを教えてもらったところ、「貯蓄」(73.5%)、「投資・資産運用」(49.7%)、「退職金」(47.6%)が上位に。最近注目されている、自宅を売却後も賃貸で住み続けられる「リースバック」(22.2%)や、自宅を担保に月々支払いは利息のみの「リバースモーゲージ」(18.2%)の認知度は2割前後にとどまった。

また、「老後、どこに住もうと考えていますか?」と聞くと、持ち家層の68.5%が「自宅」と回答。さらに、「自宅・所有不動産の売却」も41.7%と高いことから、持ち家層は、自宅を活用した老後資金づくりが視野に入っていることがうかがえた。