健康情報サービス「ルナルナ」は、10月21日、東京大学大学院医学系研究科 総合放射線腫瘍学講座と共同で実施した「子宮頸がん」についてのアンケート結果を公開した。調査は9月26日~10月3日、「ルナルナ」「ルナルナWeb」「ルナルナ 体温ノート」「ルナルナ ベビー」を用いて2,044名に行った。
「あなたは、子宮頸がんワクチンを接種しましたか。」という質問に対し、全体では「ある」15.9%、「ない」83.4%となり、8割以上の人が受けたことのない結果となった。年代別に見てみると、20代では「接種したことがある」52.2%と半数以上に接種経験があるが、30代以降は「接種したことがない」が9割以上に。
一方で、HPVワクチンの積極的勧奨が約8年間差し控えられていたことも影響してか、20代でも46.5%と半数弱の人が「接種したことがない」と回答した。
令和3年11月には、改めてワクチンの安全性・接種による有効性が認められ、厚生労働省からHPVワクチンの積極的勧奨再開の通達が出された。定期接種の対象年齢の間に接種を逃した人(平成9年度生まれから平成17年度生まれの女性)には、あらためて公費での接種の機会を提供するキャッチアップ接種を実施している。
続いて、「子宮頸がん検診を受けたことがあるか」をたずねてみると、全体では「検診を受けたことがある」78.6%が最も多い結果となった。
しかし年代別で見ると、30代以上は8割以上が受けたことがあると回答しているのに対し、20代は56.3%と約30ポイント近く下がる結果に。また、「聞いたことがあり、内容も知っている(検診は受けたことがない)」16.5%と「聞いたことはあるが、内容は知らない」26.6%を合わせると、20代女性の4割以上は子宮頸がん検診を受けたことがないことが分かった。
「検診を受けたことがある」と答えた人に、子宮頸がん検診を受けている頻度を質問したところ、最も多かった回答は「受けたことはあるが、定期的には(2年に1回など)受けていない」46.2%、ついで「20歳-21歳から定期的に(2年に1回ずつなど)受けている」35.5%となり、健康意識の高いルナルナユーザーでも、推奨通り受けている人は3割ほどとなった。
これまで子宮頸がん検診を受けてこなかった理由について聞いたところ、1位が「検査に伴う苦痛に不安があるから」37.7%、2位が「受ける時間がないから」33.8%、3位が「費用がかかり経済的にも負担になるから」22.3%となった。