アディダス ジャパンは10月23日、Alpen TOKYO店舗1階のイベントスペースでオールブラックス(ラグビー ニュージーランド代表)の3選手を招いたイベントを開催。主将サム・ケイン選手らが集まりファンと交流した。
■日本戦に向けた闘志
Alpen TOKYOは新宿東口ユニカビルに今年(2022年)4月にオープンした、スポーツ用品店大手アルペンの旗艦店。地下2階から8階まで全10フロアにスポーツ用品、アウトドア用品などを揃えて展開している。今回のイベントは、同店でキャンペーン期間中にアディダス商品1万円以上を購入のうえ参加を申し込んだ先着15名限定で開催された。
ニュージーランド代表は10月29日に「リポビタンD チャレンジカップ2022」で国立競技場にてラグビー日本代表と対戦するため、現在来日している。冒頭、キャプテンでフランカーのサム・ケイン選手、スクラムハーフのアーロン・スミス選手、プロップのオファ・トゥウンガファシ選手がイベントスペースに入場すると大きな拍手が起こった。
来日は3年ぶりというオールブラックスだが、サム選手は「また日本に戻ってこれて嬉しく思います。そして光栄なことにキャプテンとして試合に臨めます。今回はタフなゲームを4つ控えていますが、まずは土曜日の日本代表戦で良いパフォーマンスを発揮したい」と気合十分な様子。
アーロン選手は、いつも日本の人たちから温かい雰囲気とリスペクトを感じる、と感謝の言葉を口に。ここでMCから日本で食べたいものを聞かれると「焼肉も美味しいけれど、とんかつ、ラーメンなども大好き」と笑顔で回答。日本通な一面をのぞかせて会場を沸かせた。
イベントの前夜、日本に到着したというオファ選手。MCが、今夏に開催した南半球4カ国対抗戦でオールブラックスが優勝したことに触れると、オファ選手は「今回のツアーでもチームとしてどんどん改善し、成長して、誇らしいパフォーマンスが発揮できるよう頑張りたい」と意欲を燃やした。
■選手たちがタックルのコツを教える場面も
アディダスでは1999年から20年以上にわたりオールブラックスとパートナーシップを締結しており、歴代さまざまなジャージーやアイテムを展開してきた。今年着用している「オールブラックス 2022-23年モデル」は、モダンなシルエットとクラシックなデザインが特徴だ。
アディダス製のジャージについて、アーロン選手は「とても着心地が良いです。私もだんだん歳をとってきました。そのジャージを着る機会を与えてもらえることに特別な思いを感じます」。また、オファ選手は「日本の方たちは、自分たちのセカンドチームであるかのようにオールブラックスを応援してくれる。スタンドにもオールブラックスのユニフォームを着たファンを多くみかけるので、本当に嬉しく思っています」と話す。
来場したファンが3選手に質問する時間も設けられた。小さな男の子はサム選手に「タックルのコツを教えてください」と質問。
するとサム選手は「ニュージーランドでは、若い選手にcheek to cheekと教えます。自分のcheek(頬っぺた)が、相手選手のお尻のcheekに当たるようにタックルしましょう、という意味です」と回答。アーロン選手を交えてレクチャーした。
続いて来場者から「ハカの後は、何を考えていますか?」という質問。これにサム選手は「全力でハカをやるので、まずは心拍数を戻す(下げる)ことをします。そこからゲームをどのようにスタートさせるか考えていきます」と話す。
注目している日本選手を聞かれるとサム選手は「皆さんスキルフルでスピードがある。ボールのリリースも速い。個人的にはチーフスでマイケル・リーチと一緒にプレイしました。彼は大事な友だちであり、そのプレイにも注目しています」とコメント。
アーロン選手は「賢いプレイが多いと感じます。フォワードもバックスも強い。試合できるのが楽しみです。私が注目している選手、私は彼のファンでもあるわけですが、松島幸太朗選手です。爆発的なスピードが彼の魅力。彼を止められるよう、しっかり宿題して臨みたいと思います」と意気込んだ。
オファ選手は「日本代表はパッション(情熱)を持っていて、仲間のサポートもあるチームだと思います。しっかりしたコーチングにより土台が固まっており、80分間を走りきる、そんな印象です。監督のジェイミー・ジョセフとはハイランダーズで一緒にやったことがあります。トリッキーなプレイ、サプライズのあるプレイをしてくるので、今週しっかり準備をして臨みたいと思います」と話していた。
会場では最後に、豪華賞品が当たるくじ引き抽選会を実施。3選手の直筆サイン入りTシャツのほか、チームへの合流が遅れているボーデン・バレット選手のサインが入ったラグビーボールも賞品として提供された。