ライオンは10月21日、「自宅で過ごす時と屋外で遊んだ後の手の菌量」に関する調査結果を発表した。それによると、自宅で4時間過ごした後の手の菌量は、公園の遊具で2時間遊んだ後の手の菌量と同程度だという。
2021年10月に実施された同社調査によると、コロナ禍で手洗い意識が高まっていても、自宅での食事前にハンドソープで手を洗う人は少ないという。
そこで、家の中で過ごしていれば、手が菌などで汚れにくいのかを調べるため、「帰宅直後に手を洗ってから自宅に4時間いた際((1)自宅)」と「公園の遊具で2時間遊んだ後に帰宅((2)公園)」の"手のひらの菌の付着量"を比較。その結果、「(1)自宅」「(2)公園」の菌の付着量は同程度であることが明らかとなった。
次に、手洗い後の抗菌・抗ウイルス効果の持続性を調べるために、市販のハンドソープに配合されている成分「(1)石けん系成分であるラウリン酸等の脂肪酸」と、「(2)ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩」の2種で手を洗った場合と、水道水のみで手を洗った場合で、手の菌・ウイルス量を評価した。
その結果、水道水で洗うよりも、ハンドソープ成分を使用した方が手洗い30分後の比較で、抗菌・抗ウイルス効果があることが判明。さらに、市販のハンドソープ成分の中でも、(1)石けん系成分である脂肪酸で手を洗った場合、1時間程度効果が持続することがわかった。