米AMDは10月21日(現地時間)、同社グラフィックス製品向けのドライバアップデート「Adrenalin 22.10.2」を公開した。適用を強制しないOptional版ながら、Windowsでの安定した動作に対応するWHQL認定を受けている。
Optional版ながら、使用体験に影響する多くの修正が行われたドライバアップデート。ゲーミング用途以外でも多くの問題が解消されており、ブラウザ利用や動画再生時にも存在していた不具合に対処されている。今回のバージョンで解決された主な不具合は下記の通り。
- Chromiumベースのブラウザで、ハードウェアアクセラレーションを利用して動画を再生するとフレーム落ちが発生していた問題
- リフレッシュレートが混在する拡張ディスプレイ環境において、Chromiumベースのブラウザで動画を再生するとフレームが落ちていた問題
- Radeon RX 6800 XTなど一部の環境とOculus Quest 2を組み合わせたとき、正常に描画されていなかった問題
- HEVCハードウェアエンコードを使うと、ドライバがタイムアウトすることがあった問題
- 垂直リフレッシュレートの同期がグローバルでオフに設定されていると、動画の再生中にカクついたりタイムアウトしていた問題
- 『仁王2』など一部のゲームにおいて、HDR設定を変更したあとRSRの起動が行えない問題
- 「VEGAS Pro」でタイムラインをプレビューすると、一部の色が反転して表示されることがある問題
その他、AMDが認知している既知の不具合として下記の通り掲出中。さらに「AMDソフトウェアキャプチャ」機能や「ストリーム」機能、クローンモードやEyefinity構成のオーバーレイ対応について、後日導入するとしている。
- Radeon RX 570など一部の製品において、ゲームを閉じたあとGPU使用率が100%に貼り付く問題
- Radeon Anti Lagが有効になっていると、Shift + Backキーを押すことでビープ音が鳴る問題
- Radeon RX 6000シリーズGPUにおいて、「Elite Dangerous」を起動するとしばしばクラッシュする問題
- Radeon RX 6900 XTなど一部の製品において、Firefoxでビデオを再生するとたまに途切れる問題
- ゲームとビデオウィンドウを切り替えると、表示が短時間正常に行われなくなる問題