宝島社は10月24日、新書『マスク社会が危ない 子どもの発達に「毎日マスク」はどう影響するか?』を発売した。
著者は、比較認知発達科学を専門とする京都大学の脳科学者・明和政子教授。
日本人の大半がいまだに「毎日マスク」の日常から脱却できておらず、保育や教育の現場でも「密」を避け、顔をマスクで覆うことが“感染対策”の名のもとに継続されている。明和教授は同書の中で、「毎日マスク」が子どもたちの心身の正常な発達にどう影響するか、阻害するリスクについて警鐘を鳴らすとともに、「脱マスク」を提言している。
明和教授が懸念する、「マスク育児」から脱却できないでいる日本の保育・教育現場の問題はこちら。
- 赤ちゃんは相手の目よりも口元に注目している
- 乳幼児期の「心地いい感覚」が脳を育てる
- 他者との“絆”によって育まれる脳の前頭前野
- 子どもの正常な発達には「密」が欠かせない
- ヒトは「サル真似」によって心身を育てる
- 「なんでもすぐ消毒」に潜む健康リスク
- 素顔を晒すことに抵抗を覚える子どもたち
- 「いっせいにマスクを外そう」はナンセンス
- 不安ばかりを煽りがちな日本のメディア
第1章「『毎日マスク』で子どもたちの発達が危ない」、第2章「ポストコロナ時代を生きる子どもたちに何ができるか」、第3章「特別対談 明和政子×鳥集 徹」で構成されており、全192ページ。価格は990円。