女優の長澤まさみが主演を務めるカンテレ・フジテレビ系新ドラマ『エルピス―希望、あるいは災い―』(毎週月曜22:00~※初回15分拡大)がきょう24日にスタートする。

  • 左から長澤まさみ、眞栄田郷敦=カンテレ提供

ドラマオリジナルの今作は、実在する複数の事件から着想を得て制作された社会派エンターテインメント作品。スキャンダルによってエースの座から転落したアナウンサー・浅川恵那(長澤)と彼女に共鳴した仲間たちが10代の女性連続殺害事件の冤罪疑惑を追う中で、一度は失った“自分の価値”を取り戻していく姿を描いていく。恵那と共に行動するうだつのあがらない若手ディレクター・岸本拓朗役として眞栄田郷敦、恵那と拓朗の先輩で報道局のエース記者・斎藤正一役として鈴木が出演する。

かつてゴールデンタイムのニュース番組でサブキャスターを務め、人気、実力ともに兼ね備えていた大洋テレビのアナウンサー・恵那。しかし週刊誌に路上キスを撮られて番組を降板、現在は社内で“制作者の墓場”と揶揄される深夜の情報番組「フライデーボンボン」でコーナーMCを担当している。ある日番組で芸能ニュースを担当する新米ディレクターの拓朗に呼び止められた恵那は、ある連続殺人事件の犯人とされる死刑囚が、実は冤罪かもしれないと相談される。

両親が弁護士という裕福な家庭で育った拓朗は、仕事の実力とは裏腹に自己評価が高く、空気が読めない男。報道とはもう関わりたくないと思っている恵那の気持ちなどお構いなしに、事件の真相を追うために力を貸してほしいと頭を下げる。拓朗がそこまで躍起になるのには事情があった。拓朗によれば冤罪疑惑は“ある有力筋”から得た情報だというが、自分が報道したこともある事件だけに信じられない恵那。事件が起きたのは10年近くも前で、犯人とされた男の死刑もすでに確定している。恵那は風化した事件を掘り起こすことは得策ではないと一蹴するが、拓朗は懲りずに、新入社員時代の指導担当で報道局のエース記者・正一を頼る。事件当時の話を一緒に聞きに行こうと無邪気に恵那を誘うが……。