サントリーは10月19日、「ノンアルコール飲料に関する消費者飲用実態・意識調査」の結果を発表した。同調査は9月5日~8日、一都三県(東京都・千葉県・神奈川県・埼玉県)に在住する20~60代の男女3万人を対象に、インターネットで実施した。
2021年のノンアルコール飲料市場は、4,009万ケース(対前年115%)と、2015年より7年連続で伸びており、過去最大の市場規模になった。2022年には、さらに4,171万ケース(対前年104%)と、市場規模は引き続き拡大すると見込まれる。
ノンアルコール飲料を飲んだことがあるか尋ねたところ、53.2%が「ある」と回答した。自宅内でノンアルコール飲料の飲用経験がある人の飲用頻度は、37.8%が「月1回以上」、21.8%が「週1回以上」だった。新型コロナウイルス感染症拡大前の2019年と比べると、「月1回以上」は33.8%から37.8%に、「週1回以上」も17.9%から21.8%と上昇している。
いろいろなノンアルコール飲料の商品が増えたと思うか尋ねると、73.0%が「あてはまる」と回答した。ノンアルコール飲料のカテゴリー別に飲用頻度を聞いたところ、昨年と比較すると、「レモンサワーテイスト」「カクテルテイスト」「ワインテイスト」「ハイボールテイスト」などのノンアルコール飲料で、月に1回以上飲む人の割合が増えている。
ノンアルコール飲料をこの1年以内に飲み始めた人にそのきっかけを聞くと、「新製品だったから」(16.2%)が最も多く、次いで、「家族や友人に勧められて」(15.3%)、「店頭でみて」(14.7%)、「テレビCMをみて」(13.3%)、「車を運転する用事があったから」(12.6%)と続いた。
自宅内でノンアルコール飲料の飲用経験がある人に飲用理由を尋ねたところ、全体では「お酒を飲んだ雰囲気が味わえるから」(19.9%)、「車を運転したいから」(19.2%)、「飲みやすいから」(16.9%)が多かった。一方、月1回以上飲んでいる人は、「健康に気をつけたいから」(26.2%)が最も多く、「飲みやすいから」(25.1%)、「お酒を飲んだ雰囲気が味わえるから」(24.9%)という順になった。
ノンアルコール飲料を月1回以上飲んでいる人に、今後の飲用機会について尋ねると、46.3%が「増えそう」と回答した。今後さらに、ノンアルコール飲料の種類が広がるとよいと思うか聞くと、84.3%が「あてはまる」と回答している。