JR九州が9月23日に実施したダイヤ改正で、熊本エリアの豊肥本線・鹿児島本線にて、821系による普通列車が運転されるようになった。821系の車体側面下部に、熊本車両センター所属を示す「熊クマ」の文字も見られた。
821系は「やさしくて力持ちの鉄道車両」をコンセプトに開発・製作された交流近郊形電車。3両固定編成・オールロングシートの車両で、これまで活躍してきた415系との比較で約70%の電力消費量低減を図ったという。2019年3月に鹿児島本線(小倉~荒尾間)で営業運転を開始し、これまで福岡エリアを中心に快速・普通列車で活躍していた。
9月23日のダイヤ改正後、821系はおもな活躍の場を熊本エリアと北九州エリアに移した様子。北九州エリアでは、鹿児島本線・福北ゆたか線(筑豊本線)を直通する門司港・小倉~直方間の普通列車などに使用されている。熊本エリアでは、快速・普通列車の主力車両となった815系とともに、鹿児島本線をはじめ、豊肥本線の電化区間(熊本~肥後大津間)で821系が活躍していた。