お笑いコンビ・ニューヨークの嶋佐和也、屋敷裕政が22日、東京・新宿の福家書店 新宿サブナード店でエッセイ本『今更のはじめまして』(発売中 1,650円税込 ワニブックス刊)の発売記念イベントを行った。
人気お笑いコンビ・ニューヨークの嶋佐和也と屋敷裕政。その2人が書き記した本書は、田舎での学生時代、東京での浮かれた大学生時代、芸人生活など、嶋佐、屋敷それぞれが人生を回顧。NSCで出会う前の2人になぜか多い共通点や売れる転機となった出来事なども書き記しており、テレビに出始めたタイミングが同じでニューヨークにとって自然体でいられる存在、マヂカルラブリーとの対談も掲載している。
売れっ子とあって10分以上遅れてのスタートとなったニューヨークのイベント取材。「こんなにマスコミの方々がいてビビってます(笑)」と苦笑いの屋敷は「だいぶ平和な自伝というか、事件が何も起こりません。普通の人間が普通の芸人になっていく様をフランス映画のように描いた本なので(笑)。芸人さんの中で一番事件が起きない本だと思います(笑)」と初めてのエッセイ本を紹介した。
本書では、これまでの人生を振り返っており、嶋佐が「駆け出しの頃の若手のライブシステムとかテレビにまだ出させてもらう前のライブばっかりの時代もあって懐かしく思いました。こんな生活してたんだ~と思い出しました」と感傷に浸っていたが、インタビュー形式で過去を思い出す時は「前日コロナにかかっちゃってめちゃくちゃ体調が悪かったんです。半分目をつぶりながらのインタビューでしたね(笑)。何言っているのか分からない状態でした」と笑いを誘う場面も。
「波乱万丈ではない」と再三にわったってこれまでの半生を説明した嶋佐と屋敷。芸人の自伝を良く読むという嶋佐は「ハチミツ二郎さんの『マイ・ウェイ 東京ダイナマイト』とかチャンス大城さんとかすごい波乱万丈でとんでもない事件が起きまくってます。本当に自伝本が数多ある中、爽やかで平和でこれといった事件が起きない本ですが、それが逆に今までなかった本だと思いますよ。それと是非読み比べて欲しいですね」とアピールした。
また、本書では嶋佐、屋敷それぞれがこれまでのことを別々に言及しているページがあり、屋敷のパートを読んだという嶋佐は「ほぼほぼ喋っているところは一緒でしたよ。お互い違う言い方でしたが」と屋敷と同じ気持ちだったことにびっくりしたという。対する屋敷は嶋佐のパートを「まだ読んでいません。(ゲームの)バトルロワイヤルにハマっていて(笑)」と笑いを誘う「自分が出ている番組以上に恥ずかしさがあります。エゴサすると『どえらい同じこと言ってる』と出てきましたから(笑)」と照れ笑いを浮かべていた。