東京スカイツリーが開業したのは2012年5月。2022年で開業10年を迎えました。東京スカイツリーを運営する東武タワースカイツリーは10月21日から11月9日まで、開業10周年を記念した特別なライティングデザインを東京スカイツリーに点灯します。
特別ライティングデザインは、「みんなのスカイツリー」をテーマに東京スカイツリー初となる一般公募で選ばれたもの。公募には761作品が集まり、10作品の優秀賞が選出されました。
これまでの10年、これからの10年を「あかり」でデザイン
10周年記念で募集したテーマは「みんなのスカイツリー」。東京スカイツリー10周年にちなみ、これまでの10年間で自分の環境や生活で心に残る想い出、これからの10年間に自分で叶えてみたい夢や希望、目標などをスカイツリーの照明で表現します。
最優秀賞に輝いたのは、静岡県浜松市の鎌倉彩賀さんがデザインした「to the SKY, like a TREE」という作品。緑を基調としたデザインは「木」を表し、いつも景色の一部となっているスカイツリーを「大きな木」のような存在としてデザインしています。
「色んなことがあったこの10年間。楽しかったことも悲しかったことも、すべての積み重ねが今の私を作っています。東京スカイツリーも同じように色んなことを積み重ねて私たちとともに成長してきたと思います。そして、この先もずっと多くの人に愛され、たくさんの想いを乗せて空に向かって大きく伸びていく存在であり続けてほしいです」(鎌倉さん)
授賞式の最後には、最優秀賞「to the SKY, like a TREE」の点灯イベントも。実際にライティングされた東京スカイツリーを見て、受賞者の鎌倉さんは「自分でイメージしていたデザインよりも、実際に見るともっとキレイで感動しました」とコメントしました。
ライティング機器のパートナー企業であるパナソニックの特別賞も
東京スカイツリーの照明は、パナソニックが東京スカイツリーのために特別に開発したもの。訪日した観光客が楽しめるように、18km離れた羽田空港からもライティングが美しく見えるように明るさや照明セッティングが調整されています。
また、ダイナミックな動きのある豊富なライティング演出も特徴。普段は「粋」「雅」「幟」という基本のライティングで運用しているほか、過去にはイベントに合わせた100種類以上の特別ライティングも披露されています。ここまで大きな躯体(くたい)に、多彩で一体感のあるデザインや躍動感ある動きの演出ができるのは、パナソニックの技術力ならでは。
今回のデザイン公募では、ライティング機器パートナーのパナソニックが選んだ「パナソニック特別賞」も用意。受賞したのは小原一葉さん。東京スカイツリー10周年にちなんだ四字熟語「十人十色」をもとにした虹のようなカラフルなデザインです。小原さんは性格も外見も考え方も生き方も異なる人間を、多種多様な色で表現。色が混ざり合って明るく鮮やかな世界になる様子をデザインしました。
「自分の色と相手の色、誰かと似ているようでまったく同じではないその色を、お互いにまずは認め合うところから始まるのではないでしょうか。その色が混ざり合って、また一味違う、素敵な色になったら素晴らしいと思います」(小原さん)
授賞式では、このほか8つの優秀賞受賞作品を紹介。東武タワースカイツリーの岩瀬さんによると、エコ、SDGs、多様性など、世相を反映したテーマの作品が多かったとのことです。
選ばれた10種類の特別ライティングデザインを11月9日まで順次点灯
今回の授賞式では最優秀賞とパナソニック特別賞が各1デザイン、そして優秀賞が8デザイン、合計10のデザインが選出されました。これらの10周年記念特別ライティングは10月21日から11月9日まで(10月28日を除く)順次、東京スカイツリーで点灯される予定です。
期間中を逃せば二度と見られないかもしれない10周年記念の特別ライティング、期間中に東京スカイツリーの近くに行く機会があれば、ぜひその目で見てみてください。