ライカカメラジャパンは10月20日、35mmフィルムを用いるレンジファインダーカメラ「ライカM6」を復刻し、2022年モデルを発表した。11月に発売予定で、ライカオンラインストアでの価格は748,000円。

  • 今でも中古カメラ店などで根強い人気を持つレンジファインダーカメラ「ライカM6」が復刻された

「ライカM6」は、1984年から2002年にかけて約175,000台を製造し、多くの著名な写真家が愛用したレンジファインダーカメラ。今回の復刻は、フィルムカメラを使ったクリエイティブな撮影プロセスに取り組みたいという若い世代からのニーズに応えたもの。

  • 背面には、もちろん液晶パネルや操作ボタンはない

2022年版「ライカM6」は、当時の「ライカM6」を忠実に復刻するとともに、当時なかった技術を多く盛り込んでいる。ファインダー倍率は0.72倍で、光学系を構成する各パーツの表面にコーティングを施し、迷光の影響を受けにくくなった。ファインダー内には、現在の露出状況を確認する表示として、従来の2つの三角形に加えて赤いドットを追加。電池の残量表示も追加している。

トップカバーとベースカバーの材質は亜鉛ダイカスト製から無垢の真鍮削り出しに変更。耐傷性の高いブラックペイントも施している。本体正面には、1984年製と同じ赤い「Leitz」ロゴを配置。測光方式は実絞りによるTTL測光で、布幕メカニカルシャッターの白い部分に反射した光で行う

  • トップカバーの材質は真鍮の削り出しになり、質感が高まった

フィルムの巻き上げは、巻き上げレバーのほかライカビットM、ライカ モーターM、ライカ ワインダーMなどを装着でき、手動/自動巻上げの両方に対応。巻き戻しは巻き戻しクランクによる手動式。フィルムカウンターは本体上面に配置し、ベースプレートを取り外すと自動的にリセットされる。

撮影距離は70cm~、フォーカスはマニュアル。本体サイズはW138×D40×H77mm、重さは575g。