豪Blackmagic Designは10月20日(現地時間)、動画編集ソフト「DaVinci Resolve」のiPadOSアプリを発表した。無料で利用できる「DaVinci Resolve for iPad」と、より多くの機能を備えたプレミアム版の「DaVinci Resolve Studio for iPad」の提供を2022年第4四半期に開始する予定。DaVinci Resolve Studioには、App Storeのアプリ内課金を使って無料版からアップグレードできるようにする。Appleinsiderによると、プレミアム版の価格は95ドルになる(デスクトップ版のDaVinci Resolve Studioは295ドル)。
Blackmagicは発表でハードウェア要件を明らかにしていないが、Appleinsiderによると、iPadOS 16で動作する全てのiPadで利用できるようになる。ただし、MシリーズのSoCに最適化されており、M1搭載iPad ProでHDRをサポートし、M2搭載iPad ProではUltra HD ProResのレンダリング性能が4倍高速になる。
インターフェイスはマルチタッチとApple Pencilに最適化されており、Apple Pencilのほか、Magic Trackpad、Magic Keyboard、Smart Keyboard FolioといったiPad Proのアクセサリの使用が可能。カットページによる編集やカラーページ、カラーフィニッシングツール、最新のHDRワークフローをサポートする。
標準的なDaVinci Resolveプロジェクトファイルを使用し、デスクトップ版のDaVinci Resolve 18のプロジェクトファイルを開いて作業することが可能。H.264、H.265、Apple ProRes、Blackmagic RAWといったメディア形式をサポート。iPad内部のストレージや写真ライブラリ、またはiCloud、USB-C接続した外部ドライブからクリップをインポートできる。Blackmagic Cloudもサポートしており、複数のユーザーと遠隔の共同作業を行える。
Apple Studio DisplayやPro Display XDR、他のAirPlay対応のディスプレイの接続をサポートし、外部ディスプレイにClean Feedのグレーディングモニター出力を送ることで撮影現場で素早くグレーディングしたり、直接iPadからポストプロダクションのクリップの色補正を行うことができる。