謎解きクリエイターの松丸亮吾さんと、新宿区花園小学校の6年生(24名)が、パナソニックが開催した「パナソニックあかり交換活動 あかりの日特別授業」に参加しました。東京・新宿区の花園神社で実施され、授業後は境内のやぐらの明かりをパナソニック製のLED電球へ交換。あらかじめに児童たちが描いてきた提灯をかぶせ、点灯させました。
10月21日はあかりの日
あかりの日は、トーマス・エジソンが世界で初めて電球を作ることに成功した日に由来します(1981年に制定)。毎年、工業会や照明メーカーなどを中心として、「あかりの日」にちなんだイベントが各地で開催されています。
今回、パナソニックが取り組む「あかり交換活動」の一環として、新宿・花園神社の照明をLED電球に交換します。花園神社は「関東三大酉の市」として大酉祭(新宿酉の市)を毎年11月に開催していますが、2022年はパナソニック製のLED電球「パルックLED」に交換した提灯、950個が点灯する予定です。
「いまはスイッチひとつで明かりがつきます。資源を有効に使うため、省電力・節電は大切なことだと思います。花園神社は(照明があるため)とても電気代がかかる神社です。LED電球によって消費電力が減るのは大変ありがたいことです。11月には、酉の市を明るく盛大に、事故なく行いたいと思います」(花園神社宮司の片山裕司さん)
家庭の省エネは地球温暖化対策のカギにも
ゲストの松丸亮吾さんは、新宿区花園小学校の6年生を前に特別授業。SDGs(持続可能な開発目標:Sustainable Development Goals)の説明と、明かりとSDGsにどのような関係があるのかについて語りました。
「SDGsは、『Sustainable Development Goals』の略で、持続可能な開発目標のこと。SDGsに関するマークがどんな意味になっているのか、ちょっとずつ理解して欲しいと思います。マークを理解して、やるべきことを理解するのがSDGsの第一歩です」(松丸さん)と解説。続いて地球温暖化について子どもたちに呼びかけました。
「地球温暖化によって気温が上がると大雨や異常災害のリスクが高まり、どんどん地球がヤバくなる。だから温暖化の対策をしないといけないんですよね。実は、家庭で使う電気の積み重ねが悪化の原因になっています。家で使う電気の量を減らすためには、節電という方法がありますよね。ムダな電気は減らすと、排出する二酸化炭素の削減につながります。ここで紹介した方法のほかにも、どんなことが節電になるか、家に帰ったら調べてみてください」(松丸さん)
白熱電球、LED電球を比べる実験「あかりのエコ教室」
後半は、パナソニックの成瀬勲さんが「あかりのエコ教室」という授業を。パナソニックのオリジナル手回し発電機や消費電力計を使って、「白熱灯」「蛍光灯」「LED電球」の特長や消費電力の違いを、実験を通じて体感する内容です。
最初の実験では手回し発電機を1人1台ずつ持って回し、何人で回したときにそれぞれの照明(白熱灯・蛍光灯・LED電球)が点灯するかを確かめます。
2つめの実験では、3種類の照明(白熱灯・蛍光灯・LED電球)の違いを観察と実験で見つけます。
「同時にスイッチを入れたとき、わずかに蛍光灯が遅く点灯する」「手を近づけると白熱電球は温かいけれど(熱いので注意!)、LED電球や蛍光灯は熱を感じない」など、成瀬さんの解説を聞きながら調べていきます。さらに光の広がり方なども観察し、班で話し合い、シートに記入していきました。
児童からは「気温が上がると大変なことが起こることが分かったので節電を心がけようと思いました」「SDGsのことを知ったので持続可能な世界にしたいと思いました」「白熱電球はなかなかつかなかったけど、LED電球は思ったよりも早くついたのでビックリしました」「家庭の中で照明が2番目に多く電気を使っていると聞いて驚きました」「エジソンのすごさが分かりました」といった感想が聞かれました。
使う場所が多い照明を省エネに
ちょっと難しいSDGsの授業ですが、松丸さんはところどころで子どもたちに優しく質問したり、身近な例を挙げたりしながら説明し、楽しい雰囲気で授業を進めていきました。特別授業の終了後、筆者も手回し発電機でLED電球と白熱電球を点灯させる実験をやってみましたが、白熱電球は発電機を3人以上で回さないと点灯しません。しかも全員が息を止めて思いっきり回し続けてやっと……という過酷さ。
対して、LED電球は1人分の発電量で点灯し、改めてLED電球の省エネ性を実感しました。家庭の照明で白熱電球や蛍光灯が残っている場所を、1つ1つ徐々にでもLED照明に交換していくことをおすすめします。省エネや節電への貢献にもなるし、消費電力が減るということはつまり電気代も下がるため、経済的なメリットも。LED照明は寿命も長く、その点でも長い目で見れば経済的です。