俳優の沢村一樹が、フジテレビ系オムニバスドラマ『世にも奇妙な物語’22 秋の特別編』(11月12日21:00~)で主演を務めることが21日、明らかになった。同番組に21年ぶりの出演となる。
沢村が主演するエピソードは『わが様』。家庭を顧みずに仕事を最優先に働くデザイン会社の社長・友枝秋斗はある日、母親の訃報を知り、妻の真美と息子の隼斗と3人で実家に帰省する。実家にある大きな蔵が気になった秋斗は、その蔵に入ってみると、薄暗い一角の畳の上に6歳ぐらいの少年・“わが様”の姿が。幼少期、母に「わが様のほしいものをあげることができれば、願いをかなえてもらえる」という言葉を思い出した秋斗は、子供が好きそうなものを次々と差し出すが……。
沢村が『世にも奇妙な物語』に出演するのは 2001年の『心臓の想い出』以来3回目となる。
コメントは、以下の通り。
■沢村一樹
――出演が決まった時の感想
「作品のテイストとして、怖いというよりは奇妙な感じがすごく強くあったので、ぜひやってみたいと思いました。また、今作は親子の話になるので、若い時とは違う芝居ができるなと思いました」
――脚本を読まれた時の感想
「最初はなんとなくつかみどころのない不思議な話だなと思いましたが、何回も読んでいくうちに、僕自身、結婚して父親になってという過程の中で似たような経験があり、秋斗の気持ちがわかる瞬間がすごくあって自然と感情移入ができました」
――秋斗を実際に演じてみていかがですか?
「キャラクターは全然違うのですが、共感できる瞬間もあったりして演じやすかったです。こういう家族を題材にした作品があっても面白いなと思いました。実際に現場でもやりがいを感じながら芝居に臨むことができました」
――番組を楽しみにしている視聴者へメッセージ
「僕が演じさせていただいていた時の『世にも奇妙な物語』は怖いものが多かったのですが、最近はハートに刺さる感情に訴えかける作品が多いので、家族で見て有りか無しか議論しながら、みんなで楽しんでいただければと思います。みどころはラストシーンです!ラストが決まればこの作品は全部成功したと思っています。それぞれの立場で、それぞれの人たちが答えを見つける作品になっています。ぜひ、自分に当てはめて見ていただけるとうれしいです!」
■演出:河野圭太氏
「今回の話は、長年キャリアを積み上げ、仕事でも家庭でも、誰も彼には文句が言えない。そんな男が、おかしな神様(?)に振り回され、忘れていた自らの一番大切な事を思い出し、そして家族の一番大事なものを取り戻す話。思わず自分に重ねて考えてしまう。いつの間にか傲慢(ごうまん)になってはないだろうか?そんな、ちょっとクセのある主人公を見事に演じる沢村一樹さん。さすがベテラン。最後はしっかり気持ちを持っていかれました。尖(とが)った話が多い『世にも奇妙』、こんな優しい気持ちになれる話が一本あるのも良いのではないでしょうか?」
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