任天堂が10月19日、同社ホームページの「修理サービス規程/保証規程」を更新し、「カスタマーハラスメントについて」という項目を追加した。ネットでは「これからの業界標準になるといい」と注目を集めている。
「カスタマーハラスメント(カスハラ)」は、消費者や取引先といった立場を利用して、企業に対して理不尽な要求や、場合によっては過度な謝罪を強要する行為。任天堂が公開した「カスタマーハラスメントについて」の項目には、修理品に関する問い合わせの際、「社会通念上相当な範囲を超える行為を禁止する」という記載がある。「社会通念上相当な範囲を超える行為」とは具体的に、「威迫・脅迫・威嚇行為」「侮辱、人格を否定する発言」「合理的理由のない当社への謝罪要求や当社関係者への処罰の要求」「同じ要望やクレームの過剰な繰り返し等による長時間の拘束行為」などの例を挙げている。
これらの行為があった場合は、交換または修理を断り、さらに悪質な場合は、「警察・弁護士等に連絡のうえ、適切な対処をする」としている。
ネット上では「カスタマーハラスメントに関する項目が追加されましたか。日系企業はもっと従業員を守るべきで、これからの業界標準になるといいと思うぞ」「カスタマーハラスメントには毅然とした対応に称賛」「良すぎる規約。自社の人間を守るって姿勢って大事よね。客と会社も人間対人間ってことを忘れてる人が多すぎるからこの動きは広がっていってほしい」と称賛する声が多く寄せられた。